──従来の音声サービスとの違いは何でしょうか?
黒飛:プレミアムの追求です。「声」と言う、そぎ落とされたコンテンツの価値を高める要素は「誰の声なのか」と言うことです。私たちはそれを「トップランナー」という言葉に定義しました。声の主がプレミアムであることに加え、それをお金を払っても聞きたいという良質なコアファンのコミュニティも、このサービスのプレミマムの象徴です。
少し変な例えですが、子供の塾を選ぶときは、「いい先生がいること」と「モチベーション高い生徒がいること」の両方が大事だと思います。それと近いものがあり、情報発信する人と情報受信する人、両者のバランスが「NowVoice」というサービスの格を作っていくと思ってます。
誹謗中傷で溢れるネガティブなコミュニティではなかなか本音が話せません。ここでしか言えない、「本音」を発信できる場所をどう作るかが、そのままユーザーのプレミアムな体験に繋がっていくので、プレミアムには強くこだわっていきたいと思います。
新型コロナが自分の価値を見直すキッカケに
──新型コロナウイルスの感染拡大の中で、アスリートにできる役割は何だとお考えでしょうか?
本田:黒飛さんが仰ったように、NowVoiceは発信者が各界のトップランナーです。アスリートだけでなく、すべてのエンタテイナーの方々は今回のコロナショックが、自分の価値が何かを見直すキッカケになったのではないか、と思っています。
パフォーマンスできる場所を失ったことで、ファンやコロナで困ってる人たちに「自分は何ができるのか」をたくさん考えたと思います。そして僕がそうだったように、同時に無力感を感じた方も多くいたと思います。
提供:HONDA ESTILO
アスリートの本質はプレーをしてファンを喜ばせることなわけですが、それ以外の時間を今よりも有効に使って、多くの人に微力ながら発信できるのではないかと信じています。
黒飛:投稿するテーマは何でも構いません。ここだから言える本音、良質なコミュニティだから伝えられること、ロッカールームや自宅など映像では写しづらい場所、場面からの情報発信。決してストイックな内容だけでなく、「今日自宅でパスタを作ったんだ」という話も私は聞いてみたいです。トップランナーたちの、ありのままの姿が音声で表現されることを期待しています。
──本田さんは音声でのメッセージを通じて、子どもたちにどんな思いを届けたいと思っていますか?
本田:コロナでずっと家にいる子供たちに、「新しいワクワクする何かを見つけてほしい」と切実に思っています。子供が外に出て遊べないことは本当にツラいことだと思いますし、もちろん親も大変だと思います。
今はとにかく家にいて、コロナの終息に向けて体力を温存するとき。そんなみなさんに少しでも体力温存となりえる“音声”を届けられたらと思っています。
──今後のNowVoiceに対する意気込みを教えてください。
黒飛:本田さんとの出会いから2年。多くの議論を重ね、このサービスのリリースにたどり着きました。当初から「世界へ挑戦」ということは必ずチャレンジしたいですし、アスリート以外にもこのサービスを使って頂きたい方がたくさんいらっしゃいます。
このサービスを通じて新しい体験価値が生まれ、ユーザーの生活が少しでもワクワクするものになることを期待しています。