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0歳からの「お金の話」

Maskot/Getty Images

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学校の休業や、保育園や学童からの登園自粛要請などの関係で、自宅で子どもと過ごす時間が増えている家庭も多いのではないだろうか。わが家も、筆者が基本的には在宅で仕事をしながら、3人の子どもは家で本を読んだり遊んだりしている。

自宅で仕事をするという観点からすると、どうしても効率が落ちてしまうかもしれないが、子どもといる時間が増えるわけなので、この機会にお金の勉強を一緒にしてみてはどうだろうか。

小学生の万引きが増えている


先日、近所のコンビニエンスストアに行ったところ、小学校低学年ぐらいの男の子がこそっとお菓子を手に取り、そのまま店から出て行こうとした。見るからに、会計を忘れてしまったということではなく、意図的に持ち出したように見えた。俗にいう「万引き」だ。

たまたま近くにいた男性が店の外に追いかけていき、すぐに男の子を捕まえて店に連れ戻していた。コンビニエンスストアの店員は慣れているようで、盗まれた品を手に取ると、一旦、事務室へと向かっていった。その後、男の子がどうなったのかはわからないが、おそらく保護者や学校に連絡がいくのだろう。

男の子の身なりは普通で、生活苦のあまり万引きをしたという感じではなく、手持ちのお金がなかったから盗んだか、スリルを楽しむために盗んだのか、それとも近くで隠れて見ている友達がいて、罰ゲームでやっていたのか。

何が理由かはわからないが、コンビニエンスストアからの帰り道、自分の子どもが万引きをしてしまったらどうしよう。どうやって教育をしたら万引きをしないのだろう、などとさまざまなことを考えてしまった。

警視庁のデータによると、2018年に都内で万引きをして摘発・補導された20歳未満の子どもは1571人だった。5年前が2442人なので、約35%減っている。警視庁や東京都都民安全推進法部などによる啓蒙活動の効果もあるのかもしれない。

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出所:警視庁のデータを基に株式会社マネネが作成

しかし、その内訳を見てみると、万引きをしている子どものなかで小学生が占める割合が中高生を超えていることに気がつく。全体の3割超を小学生が占めているが、万引きをされた側(スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど)は相手のことを考えて表沙汰にしないことも多いため、実際にはもっと小学生による万引きの件数は多いと考えられる。

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出所:警察庁のデータを基に株式会社マネネが作成

小学生にも啓蒙活動は行われているが、いまいち効果がないといえるのかもしれない。現状、啓蒙活動に使われている資料を見てみると、「万引きされた人はどんな気持ちになるか」とか、「友達が万引きしようとしていたらどうすればいいか?」と問うたりする内容となっている。もし、これが、あまり効果がないようであれば、違うアプローチから啓蒙しないといけないかもしれない。

文=森永康平

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