「AI×人」で実現する学習のかたちをオンラインで
そんな「AI×人」の融合による学習環境を、自宅でも実現するためにどうすればよいのか。
atama plusでは、新型コロナウイルス感染に関するニュースが増えてきた2月19日のタイミングで、万が一に備えて生徒が自宅でも「atama+」の受講が可能となるWeb版の緊急開発を決定、プロダクトチーム総出で対応し、2月25日にリリースしました。
それまでは塾内の認証されたタブレットでのみ利用可能であった「atama+」が、自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンのブラウザからでも利用できるようになったことで、生徒は自宅においても、AI先生によるオーダーメイドのティーチングを受けられるようになりました。
2月27日の政府からの休校要請に伴い、Web版についての塾からの問い合わせが急増。オンラインでのコーチングについても対応を急ぐ必要がありました。
塾の講師はこれまで、教室のタブレットにて「atama+ COACH」を通して、生徒がどの問題でつまずいているか、集中が続いているかなどをリアルタイムに把握して、コーチングを行っていました。
今回の事態に伴い、タブレットの手配が間に合わない塾・教室がある、また講師が教室に出勤できなくなる可能性があることから、講師が自宅からでも利用できるように「atama+ COACH」の機能を強化しました。さらにビジネスチームにて、これまで対面で行っていたコーチングを遠隔で実施するにあたり、どういう体制で行うのがよいか、どのようなツールを一緒に使用するのがよいか、保護者・生徒への説明をどのように行うか、などの仕組み・オペレーション構築を塾の皆様とともに進めてまいりました。
その結果、教室での授業と同様の学習体験を提供できるような環境が整い、「atama+」Web版を活用したオンライン授業が全国で広がりはじめました。「atama+」を導入する塾・予備校のうち、城南予備校DUO、栄光の個別ビザビ、Z会個別指導教室、能力開発センターなどの全国約800教室以上にて、「atama+」Web版を活用したオンライン授業が開始しています。
atama+Web版と電話を活用した新しい授業スタイル
これは、城南予備校DUOたまプラーザ校でのオンライン授業の様子です。
生徒は自宅で「atama+」Web版を活用して、AI先生によるティーチングを受け、自分専用のオーダーメイドの学習を進めています。
それに対して講師は、「atama+ COACH」を通して、生徒がどの問題でつまずいているか、集中が続いているかなどをリアルタイムに把握。「苦労しながらも頑張って“二次方程式”を習得した」「“不定詞”の問題に行き詰まっており通常の2倍以上の時間がかかっている」「不正解時に解説をしっかり読まない傾向がある」などの生徒一人ひとりの自宅での学習姿勢をオンラインで確認し、電話やオンラインコミュニケーションツールを使用してのコーチングを行っています。
授業前には、「今日は二次関数を目標にがんばろう、前回間違った問題の解説をきちんと読んでいない時があったので今回はちゃんと読もうね」と声掛け。授業が開始した後は、生徒の学習状況に応じて、目標単元を合格したときには「おめでとう!」と声かけ、つまずいていそうなときにはサポートします。
授業後には「おつかれさま、二次関数の合格までもう少しだね。今日は計算ミスがいくつかあったから、明日はちゃんと計算式をノートにとることを意識しようね。」と振り返りを行います。