ビジネス

2020.04.23 09:00

Prottの成長鈍化、チーム解散の危機を経て。グッドパッチが新サービスに込めた思い

(左)Strap事業責任者の北村篤志 (右)グッドパッチ代表取締役の土屋尚史

(左)Strap事業責任者の北村篤志 (右)グッドパッチ代表取締役の土屋尚史

猛威を振るう新型コロナウイルス感染症によって、さまざまなものが変革のときを迎えている──それは私たちの働き方もそうだ。全国に拡大した緊急事態宣言によって、多くの企業がフルリモート(在宅勤務)に踏み切っている。

リモートワークは通勤時間がなくなったことで利便性を感じる一方で、仕事を進めていく際に煩わしさを感じる場面が少なからず出てくる。例えば、複数人でミーティングを行う場合、今までは会議室のホワイトボードを使って効率よくメンバー全員の認識共有が図れていたが、オンライン会議ツールだけではそうもいかない。

そうした状況を改善すべく、グッドパッチが新たなサービスをリリースする。4月23日、グッドパッチはクラウドワークスペース『Strap(ストラップ)』のパブリックβ版の利用登録を開始したことを発表した。

つながりを支援し、コラボレーションの可能性を広げる


Strapはリアルタイムで図解やテキスト情報の共同編集を可能にするチームコラボレーションツール。ホワイトボードを見ながらチーム全員で情報を共有し、作業を進めていくようなコラボレーション空間をオンラインで実現してくれる。

具体的には、同じボード上で複数名の同時編集を可能にする「同時編集機能」や、ビジネスフレームワークなどのテンプレートを使って人に伝わる図を簡単に作成できる「テンプレート機能」、作成した資料をStrap上で共有し、チームメンバーからフィードバックをもらう「コメント機能」がStrapの主な機能になっているという。



「自分の思考の整理からアウトプット、プレゼン、フィードバック、最終盤の修正という一連の流れを、Strap上で一気通貫で出来るようにすることで仕事のスピード、そしてコラボレーションのもクオリティも上がってくると思っています。Strapを通じて、プロジェクトに関わる一人ひとりの思考をつなぎ、チームにおける情報共有、コミュニケーション、成果物など様々な“つながり”を支援し、コラボレーションの可能性を広げていきます」(北村)

Strap事業の責任者を務める北村篤志は、同サービスに懸ける意気込みについて、このように語る。今後は、かんばんを使ったタスク管理、マインドマップを使った思考の整理といった機能も追加していく予定だという。
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文=初見真菜 編集=新國翔大

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