英紙フィナンシャル・タイムズは「他の業界では大量解雇が起き、世界市場の急落に対する懸念が高まっている中でも、テック企業はコロナウイルスによりデジタル移行が進む状況に乗じ、いまも活発に採用をしている」と指摘。カリフォルニア州に本社を置くテック企業各社は3月、米企業の大半が一時的に休業する中で、1万5000件以上の求人を出していたと報じている。
既に大量の人が失業し、連邦準備銀行(FRB)が夏までに追加で5000万人が失業すると推定する中で、テック業界での採用状況はまるで別世界のような話だ。
この傾向が続けば、市場は分岐していくだろう。テック系大企業は積極的な採用を続け、レストランや航空会社、ホテル、リゾート、音楽やスポーツイベントなどの業界では仕事が減り続けるはずだ。