「ライブ配信には娯楽以上の価値がある」 宮下ゆりかが365日連続配信で気づいた、ライバーの可能性

ライバーとして活動する宮下ゆりか


ライブ配信は「人々の居場所を作る」


──2020年1月には自身の会社「NEGI」を設立されています。

私はこれまで個人事業主として活動していたのですが、ライバーという個人から脱却するとともに、ライブ配信市場を盛り上げていきたいと思い、法人化しました。

ライバーを経験したことない人が、ライブ配信市場を盛り上げたいと言っても説得力がない。自分自身が1年以上、ライバーとして活動する中で、より一層ライブ配信市場を盛り上げたい思いが強くなりましたね。

今後は企業向けにライブ配信を活用したプロモーションのご提案など、「ライブ配信」を軸に事業の展開も検討しているところです。

──宮下さんの最終的なゴールな何でしょうか?

ライブ配信の第一人者になることです。ライブ配信で成功している人はいても、外に向けて伝えられる人は少ない。私がライブ配信の発信をしていき、ユーチューバーが市民権を得たように、ライバーも市民権を得てほしい、と思っています。

現在、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、ハッシュタグを通してライブ配信の可能性をお届けするプロジェクト「#うちでライブ配信しよう」を実施しています。

私自身ライバー活動をする中で、物理的に遠方に居ながらも毎日の会話で支えられ、夢を追い、取引先として仕事をくださった方もいらっしゃいました。金銭的困難を乗り越えることはもちろん、コミュニケーションを通して現状をお伝えするツールとしての可能性を秘めています。

今、ライブ配信への注目は高まっています。自宅で過ごす時間が増える中で、人と人との繋がりはより求められるでしょう。外では肩身の狭い思いをしているライバーも、配信の中では人々の居場所を作れていることに誇りに思っています。このご時世で拠り所を見失ってしまった方も、もしかしたらライブ配信にあるかもしれません。娯楽以上の価値のあるライブ配信の可能性を、多くの人に知ってもらえたらと思います。

文=新國翔大 写真=小田駿一

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