テレワークの生産性も高めそうなiPhone SE、「2台目需要」も取り込めるか

アップルが発表した第2世代のiPhone SE 画像提供=アップル

うわさが絶えることのなかったアップルの廉価版スマートフォン「iPhone SE」の第2世代モデルがついに発表された。本機は既にiPhoneを使っているユーザーも含めた「iPhoneの買い増し需要」も刺激するスマートフォンになりそうだ。

2020年版のiPhone SEは、iPhone 6から続く4.7型の本体に最新のiPhone 11シリーズと同じA13 Bionicチップを載せたことで、同等の高いパフォーマンスと軽快なフットワークが期待できるスマートフォンだ。さらにもうひとつ、誰もがリーチしやすい本機の販売価格も脚光を浴びている。

下取りに出せば、64GBモデルはおよそ2万円で購入可能



カラーバリエーションは3色、ストレージのサイズは64/128/256GBの3サイズで展開。iPhone 8と同じ4.7型のRetina HDディスプレイを搭載する。画像提供=アップル

アップルが発表した直販サイトの販売価格は最も安価な内蔵ストレージ64GBのモデルが44800円(税別)と、近年販売されてきたiPhoneと比べてみても格段に手頃だ。アップル公式の下取りサービスである「Apple Trade In」を利用すると、Apple Storeギフトカードによる2万円近い割引が受けられる。

例えば、筆者がいま手元には置いてあるもののほとんど使っていない2017年発売のiPhone Xを下取りに出せば、端末に大きな傷や汚れがなければ最大28000円の下取りが利用できる。この分を元手にすれば、iPhone SEの64GBモデルはおよそ2万円で買えることになる。

この下取りサービスに背中を押されてというわけでもないが、筆者は現在メインで使っているiPhone 11 Proに加えて新しいiPhone SEを少なくとも1台以上は「買い増し」しようと考えている。単純にアップルの製品が好きだからという理由だけではない。国内でも新型コロナウイルスの感染症の影響拡大が懸念される中で、iPhone SEは日々の暮らしに多くのメリットをもたらすスマートフォンになりそうだからだ。


4.7型のiPhone 7。iPhone 11シリーズに馴染んでから手に持ってみるとやはりかなり小さく感じる。

子どもの在宅学習ツールとしても役に立ちそう


新しいiPhone SEはテレワーク環境への切り替えを模索するビジネスパーソンの強い味方になるだろう。筆者の周囲からは自宅にパソコンを置いてビデオ会議もこなせるワークスペースを確保することに苦闘しているという声がよく聞こえてくる。筆者も宅内で場所を移しながら長時間のビデオ会議やWeb発表会に参加するときにiPhone 11 Proを活用している。
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文=山本敦

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