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新型コロナウイルスの感染拡大によって店舗の閉鎖が相次ぐ中、Eコマース業界の巨人アマゾンは、かつてない需要の高まりを受けている。アマゾンの株価は4月14日、史上最高値を更新し、ジェフ・ベゾスの保有資産は5%近く上昇した。

アマゾンの株価は14日に5.3%の急騰となり、米国東部時間の午後3時30分時点で、史上最高値の2290ドルをつけた。同社の株価は年初来で20%以上もの上昇となっており、主要なベンチマークを上回っている(S&P 500は年初来12%以上のマイナスとなった)。

アマゾンは、今年2月後半に始まった市場の急落から立ち直った最初の大手企業となった。CNBCの14日の記事によると、感染拡大以降に株価を上昇させた企業は、S&P 500銘柄の中で28社のみという。

店舗の閉鎖が相次ぐ中で消費者のEコマースへの依存度は高まり、強力な追い風を受けたアマゾンの株価は、2020年の初頭から急上昇した。アマゾン株の最高値更新によって、創業者でCEOのジェフ・ベゾスの保有資産も大幅に伸びた。

フォーブスの試算で、ベゾスの保有資産は4月13日に64億ドル分の上昇となった。アマゾンの発行株式の11.2%を保有するベゾスは世界トップの富豪であり、現在の保有資産は1380億ドル(約14.8兆円)とされている。

彼の元妻のマッケンジー・ベゾスは、アマゾンの発行株式の約4%を保有している。彼女も13日に資産を約22億ドル増やし、現在の保有資産は448億ドルに達している。

資産運用会社Ritholtz Wealth ManagementのCEOのJosh Brownはツイッターで「感染拡大以降の危機的状況の中で、人々の暮らしに不可欠なプラットフォームであるアマゾンは、公益事業と同様なポジションを獲得した」と述べた。

世界最大の企業の1社に成長したアマゾンの時価総額は、1.14兆ドルに達している。

ベゾスは今年2月上旬に40億ドル分を超えるアマゾン株を売却し、税引き後の金額で推定31億ドルを入手していた。

パンデミックの拡大の中でアマゾンは、物流センターで働く従業員の安全管理を怠っているとして強い非難を浴びた。ベゾスはその後、1000万ドルを全米でフードバンクを運営するNPO団体の「フィーディング・アメリカ」に寄付すると宣言していた。

編集=上田裕資

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