1. 他人が「これをすべき」と言うもの
あなたには、弁護士や医者になってほしいと願っている親や、一緒に起業したがっている親友がいたり、自分が進むべき道や検討すべき決断についていろいろなアドバイスを受けたりしてきたかもしれない。
成功する人は、他人の意向はたとえ善意に基づいていたとしても、自分自身の進む道にとって重要ではないことを理解している。自分が達成したいことやその達成方法を理解し、必要に応じて具体的なアドバイスを求める。
Aさんは値下げすべきだと考え、Bさんは値上げすべきだと言い、Cさんは商品の種類を増やすべき、Dさんは一部に特化するべきだと考えていたとしても、自分の目標や価値観、何のために最適化を行っているのかを完全に理解していなければ意味がないことを、成功を収める人は理解している。自分が何をすべきかを決め、必要とする具体的なアドバイスを求め、それを基に行動するのだ。
2. 壮大な計画
私はビジネスに関する賞の審査員として、目的や目標、展望にあふれた応募者の数々をふるい分けたことがある。その中のある応募書類はすべて未来形だけで書かれており、私はそれを読んだとき、実際に起きていないことを全て排除するとあとには何も残らないことに気づいた。目に見える実績は何もなく、ましてや賞に値するものなどなかった。
成功する人は、自分がいつか達成したいことに関する壮大な計画や誇大宣伝は重要ではないことを知っているので、それについては話さない。計画はいとも簡単に狂い、人は考えを変える可能性があることを知っている。議論することの多くが決して実現しないことを知っていて、約束を果たさない人として見られることを避けるため、何かを実現する前ではなく後にそれについて語る。
野心と成果は異なるものであり、どちらも独立して存在できる。成果のない野心は、まだすべきことが残っていることを示している。