同社は、公式サイト上で既に予約受付を開始しており、これまでの総予約台数6万5000台のうち、2万5000台が欧州からのものだという。予約データを踏まえると、M-Byteの初期の主要市場はスイス、ドイツ、ノルウェー、フランス、オランダ、スウェーデンで、その後他の地域にも展開するという。
M-Byteは、もうすぐ中国で販売開始となる。Bytonの共同創業者兼CEOであるDaniel Kichertによると、中国での予約台数は、約3万台に達するという。ベースモデルである2WD仕様の場合、最大出力は272hp、バッテリー容量は72kWhで、航続距離は360kmとなっている。バッテリー容量が95kWhのモデルは、航続距離が460kmだ。
また、上位モデルである4WD仕様の最大出力は408hp、バッテリー容量は95kWhで航続距離は434kmとなっている。新たな燃費基準のWLTPは、EPAと10〜20%程度の差があるため、Bytonが米国市場向けに発表する数値は、それを踏まえて調整する必要がある。
欧州でM-Byteを予約する場合、500ユーロの手付金を支払う必要がある。車両価格は4万5000ユーロからとなっているが、VATや政府補助によって変動する。
Bytonは、スカンジナビアの「Hedin Automotive」や、フランスの「BYmyCAR」、スイスの「Modern Driving」、オランダの「Louwman Group」といった欧州の販売業者と提携している。同社は、欧州ではO2Oモデルを採用し、「ユーザーは、オンラインとオフラインのどちらでも一貫した体験が得られる」と述べている。
Bytonは、ミュンヘンに本拠を置く充電サービス「Digital Charging Solutions」と提携し、M-Byteのオーナーが「透明性と公平性のある価格」で充電できるようにするという。また、自宅用に20kWの充電器も提供する。
Bytonは、販売店を「Byton Place」と名付け、2021年中頃にチューリッヒにオープンする予定だ。Byton Placeでは、先行試車会やイベントを開催する。同社は、今後欧州に20店舗オープンする予定だというが、次期EVセダン「K-Byte」の欧州での発売時期は明らかにしていない。