ここ数年、各社のフラッグシップモデルには最大30分程度、水中に浸しても動作を保てる防水機能を持たせるケースが増えてきた。しかし、タッチスクリーンが濡れた状態では操作ができない問題が残っていた。
アップルが新たに取得した特許「Force or Touch Sensing On A Mobile Device Using Capacitive Or Pressure Sensing」は、既存の容量性テクノロジー(capacative technology)と感圧センサーを組み合わせた技術に関するものだ。英国のライフスタイルメディアT3の記者は次のように解説している。
「iPhoneの最新機種には既に防水機能が搭載されているが、今回の特許で描かれたのは水中においても動作可能な、全く新しい感圧センサーだ。このセンサーは水圧と、ユーザーの指から与えられた圧力の違いを検知し、スクリーンが水に覆われていても通常通りに動作する」
特許資料には「デバイスを液体に浸した状態で」という表現が繰り返し登場しており、このテクノロジーが水中での使用を前提としたものであることが分かる。特許に描かれた技術が、必ずしも実際の製品で採用されるとは限らない。しかし、アップルが水中でのハードウェアの動作を向上させようとしていることは明らかだ。
アップルウォッチの現行モデルには、水泳の記録をとる際にスクリーンをロックする仕組みが備わっている。今回の特許がアップルウォッチ関連のものである可能性もある。
しかし、今年のiPhoneは大幅な機能の刷新が行われる予定で、そこに新たな防水機能が加わるとしたら非常に魅力的なものになるだろう。iPhone 12は今年9月に発表される見通しだ。