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2020.03.08 08:00

アナログ手帳が電子ツールより時間管理に向く「5つの証拠」

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「バレット(ビュレット)」、すなわち「箇条書き」をうまく利用したノートのとり方のイロハを説いた書籍『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』(ライダー・キャロル著、ダイヤモンド社刊)が昨年から大好評だ。ネット上にも「bulletjournal」のコミュニティが複数立ち上がり、今や#バレットジャーナル、#bulletjournal、#bujoなどのハッシュタグでSNSを検索すれば、世界のユーザーの情報が得られるという「盛況」ぶりだ。

なぜ、今、「アナログノート」なのか?

以下、著者キャロル氏とも親交のある米フォーブスのティム・モーラーが本書について書いた記事を紹介する。

>>関連記事 『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』担当編集者よりの寄稿記事 はこちら


生活のあらゆる側面での技術革新が進んでいる昨今。反面、進歩が置き去りにしたかも知れない大切なものを求めて、昔に戻ろうとする傾向も勢いを強めている。

もちろん、ストリーミング音楽やデジタル化された音楽の便利さには抗い難い。けれどもドーナツ盤のレコードに針を置く体験には、デジタルで音楽を聴く体験を凌駕する魅力もある。

「あえて効率を下げて」生産性を高める


デジタル・ツールの普及で時間管理はかつてないほど楽になったかもしれないが、実は、紙とペンを使った手書きというアナログ方式であえて効率を下げることが、結果的に生産性を高める場合もあるのだ。

時間こそが最大の投資対象と考える私は、尊敬する友人が「すごくいい」という新しい手法に好奇心を持った。でも見せてと頼むと、友人が取り出したのはスマホやタブレットではなく、シンプルなノート、「バレットジャーナル」だった。

「バレット ジャーナル」は実に変幻自在の生産性向上メソッドで、すでに社会現象化しているといってもいい。このシステムはデジタルプロダクト・デザイナーのライダー・キャロルにより、時間管理をマインドフルネスの実践下で行う方法として考案された。私はこの方法を2、3カ月試した後、このプロセスのとりこになった。キャロル氏と実際に話もした。

私が仕事に「バレット ジャーナルシステム」をどう使っているか、具体的にどんなジャーナルやツールを使っているかは、私が別途に書いた記事 達人ノート術「バレット ジャーナル式」を実践してみたを参照してほしい。

なぜ、アナログか?


なぜ、わざわざかける時間を増やすのか? なぜ、デバイスの同期機能を犠牲にしてまで? なぜ、時代に逆行する手法を使うのか? 大体、なぜ、アナログなのか?

その理由を、私自身の独自調査とキャロル氏との対話から整理してみよう。

1)コンピュータを遠ざけてアナログで処理した方が、気が散らないから。


キャロル氏はデジタル反対論者ではなく、それどころか、暮らしの利便性を高めるためのアプリのデザイナーだ。「デジタルアプリや私たちのテクノロジーが素晴らしいのは、昔には絶対に叶わなかった方法で、世界とつながることができるということだ。だがその結果、注意もおろそかになってしまうことがある」とキャロルは言う。


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そのとおり、デジタルから得られるものは本当に多いが、デジタルに奪われるものもある。メールやリマインダーや通知が届くたび、日々、週次、月々のプランを立てる作業から注意がそれてしまう。
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翻訳=かわのひろこ 編集=石井節子

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