リユースと学術と起業家な僕

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現在、リユース市場はおよそ2兆円にまで成長していることをご存知でしょうか。毎年7~9%ほどの成長をしており、近年ではフリマアプリなどの登場により、更に市場の成長を加速させています(※1)。


図1 リユース市場規模(リフォーム産業新聞社「リサイクル通信」)

リユース市場といっても、2次流通には様々な商材があります。ゲーム、ブランド品、自転車、洋服などなど。それらを商材ごとに分布したマトリクスが以下となります。


図2 商品別マトリクス(リフォーム産業新聞社「リサイクル通信」を基に筆者作成)

横軸は安価な商材、高価な商材。縦軸は機能商材、情緒商材。分かりやすくいうと、バーコードや型番などで管理されているものが機能的商材で、そうじゃないものが情緒的商材。

たとえば、機能商材は、その商品を言語化しやすいです。「PS4 ドラゴンクエスト」とか、「iPhone8 64GB」とか。

ところが情緒商材は言語化が難しいのです。自分が今着ている服をテキストで上手く伝えられる読者の方も、そう多くはないでしょう。ですから、写真で伝えることが多くなります。つまり、個人間で取引されるメルカリなどのC2Cフリマアプリは左下のゾーンが得意な領域となる訳です。

ちなみに、メルカリは過去に、メルカリ アッテ、メルカリ カウル、メルカリ メゾンズを立ち上げています。しばらくしてカウルは機能を本体と結合しサービス自体は終了し、その他もサービスを終了していますが、これも先ほどのポジショニングマップに当てはまめると、カウルは左上、アッテは右上、メゾンズは右下の領域を狙いにいったように見えます。


図3 商品別マトリクスとメルカリのポジショニング(リフォーム産業新聞社「リサイクル通信」を基に筆者作成)

話は変わって、リユース商材の買取原価率をご存知でしょうか。先に答えを言ってしまうと、リユース企業の原価率の中央値は50.1%です(※2)。

例えば、ユーザーから501円で買い取った商品を1000円で販売しているということです。但し、ジャンルによってここに大きなバラつきがあります。古本や古着などは、買取原価率がおよそ20%~30%なのに対し、ゲームやブランド品などは買取原価率がおよそ60%~70%です(※3)。つまり、先ほどのマトリクスで見ると、斜めに買取原価率の壁ができることになります。


図4 商品別マトリクスと買取原価率の壁(リフォーム産業新聞社「リサイクル通信」を基に筆者作成)

文=木暮康雄

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