「住まいのトレンド予測」から読みとる、2020年の新しい生き方

2020年のトレンドカラーは、「クラシック・ブルー」

2020年、日本の住まいや暮らしはどんな形になっていくのでしょうか? 米国外で14カ国に展開する家づくりとインテリアデザインのプラットフォーム Houzzは、毎年各国で人気の記事や写真、専門家への取材など、コミュニティのインサイトを集め「住まいのトレンド予測」をまとめています。

ここから4つのキーワードをピックアップしました。注目すべきは「環境にも人にも優しい、多目的な住まい」です。(Houzz JAPAN編集部より)

高まる「サステナブル」意識


「サステナブル」とは「持続可能な」という意味。環境に配慮したサステナブルなものづくりは、あらゆる業界で広がりを見せていますが、インテリアや住まいの分野も例外ではありません。

インテリアの世界的なトレンドは、各国の見本市のテーマや、そこに集まるアイテムの傾向などから作られていきます。昨年は、国内外の見本市でリサイクルやアップサイクルされたアイテムが注目されました。今では多くのデザイナーが環境への影響を最小限に抑えつつ、上質なアイテムをデザインしています。

昨秋Houzzが取材したロンドンの見本市では、廃棄予定のジャガイモからつくられた建材や、海に漂う海草でできた生分解性の植木鉢、バナナの茎の繊維からつくられたランプなどがありました。

環境への意識の高まりは、今年さらに広がりを見せるでしょう。サステナブルなアイテムを意識的に選ぶ消費者は増えるはずです。


Houzz Editorial | London Design Festival 2019

テレワークでも快適に仕事


リモートワークやテレワークなど、在宅勤務制度を導入する企業が日本でも増えています。そんな中、自宅での快適な仕事環境づくりを考える人も増えています。Houzzでも、快適な在宅勤務を可能にするホームオフィスのアイデアや写真が人気です。

総務省ではテレワークの普及を促進しています。例えば、今年7月に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催時の交通混雑緩和を図るため、国や都、関係団体などが連携して、テレワークの普及促進を呼びかけています。在宅勤務をする人が増えると、ホームオフィスにも自然と注目が集まるでしょう。


Mia Mortensen(c)Houzz 2016
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文=Houzz JAPAN編集部

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