内向的な人が実践できる、人脈作りの3つのコツ

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あなたは、ハッピーアワーの飲み会や職場の夕食会、忘年会などの交流イベントを楽しむ外向的な人の方が、内向的な人と比べてネットワーキング(人脈作り)が得意だと考えているかもしれない。しかし実際は、内向的な人も同じくらいネットワーキングで成功を収めることができる。内向的な人は、深い人間関係を築けるからだ。

自分を内向的・外向的のどちらと考えるにせよ、表面だけの浅い人間関係を超えた意義のある人脈を築かなければならないはずだ。あなたの思考を成長させてくれる人や、あなたがより多くの機会を持てるようにしてくれる人、新たな仕事探しや投機的事業を始めなければならなくなった場合でもためらわず助けてくれるような人とつながることが必要だ。

ただの知り合いを増やすだけでは十分ではない。あなたのことを大切に思い、あなたのために時間を投資することをいとわない人が必要だ。ここでは、内向的な人(あるいはパーティーでのちょっとした会話が嫌いでたまらない人)の強みを生かす人脈作りのコツを3つ紹介する。

1. 他者の強みに焦点を当てる

一般的に、外向的な人は仕事での知り合いの数が多く、こうした人と頻繁に連絡を取ることで影響力を拡大している。

内向的な人は、それより少し小さめのネットワークを築くことが多く、より慎重にコミュニケーションを取り、洞察力のある質問をしては相手の答えを注意して聞くものだ。また、生まれつき観察力があるため、相手の強みや貢献事項に楽に気づくことができる。

そのため、できる限り多くの人と交流する必要はない。その代わりに数は少ないけれども意義のある交流をすることで、人脈を築く上で外向的な人と同じか、あるいはさらに高い成果を出すことができる。

生まれつき自分が注目されないようにする傾向がある人は、他者の強みに焦点を当てることが楽にできるだろう。新たに知り合った人が何をしているかだけでなく、どのようにその仕事をしているかを理解するため詳細な質問をすることから始めよう。相手が最も誇りを持っている達成事項が何かを見極め、相手の専門分野で成長するためのアドバイスを求めること。

2. 感謝の気持ちをきちんと示す

ネットワーキングは仕事だ。強固な人脈を作るための早くて楽な方法など存在しないので、人脈の構築には非常に多くの時間を割く心の準備をしなければならない。

ただし、定期的に感謝の気持ちを共有するよう訓練していれば、エネルギーを消耗するような交流イベントの多くは欠席しても構わない。

他者に感謝の気持ちを表明することは、社会性のある行動を生み、長期間持続する善意を培う上で非常に効果的だということがこれまで示されてきた。直観に反しているようにも思えるが、時間を取って心から誰かに感謝すれば、相手はあなたのことをより高く評価してくれるようになる。
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翻訳・編集=出田静

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