ビジネス

2019.12.29 10:00

カナダでもウサギカフェ登場 動物がテーマのサービス業が増加へ


ペットをサービス業と結びつけるトレンドは新しいものではない。裕福なペット所有者の市場で売り上げを生む潜在性にブランドが気づくにつれ、飛行機からワインテイスティングまであらゆるところにペットを連れて行くぜいたくな習慣がますます増えている。

特にホテルでは熱心にこのアイデアを導入し、駐在ネコや犬、牛、キリンなど陸空のありとあらゆる動物を使って広範囲から訪問客を引き寄せている。

米テネシー州メンフィスのピーボディー・ホテル(Peabody Hotel)は1930年移行、カモが夜にロビーを通り、20万ドル(約2200万円)をかけて作られた大理石とガラスでできたカモたちの噴水付きミニホテル「ロイヤルダック宮殿」までパレードすることで広く知られている。(残念なことに、フロリダ州オーランドのピーボディー・ホテルは2013年にハイアットが買収してから、カモがいなくなってしまった。そのため、カモの行進が見られるのは元々のメンフィスのホテルだけだ)

メンフィスのピーボディー・ホテルのウェブサイトによると、カモたちはホテルで3カ月ツアーを行った後に地元の農園に戻り、自然の中で自由に暮らす。(なお、ホテルでのレストランのメニューにはカモ料理はないので安心してほしい)

このトレンドは動物アレルギーがある人や動物嫌いの人には問題かもしれないが、旅やビジネスのストレスを理由として旅行中につながりや快適さを求める人がいる中で、駐在ペットやブランド大使としての動物を見る機会は増えるばかりだ。

出張が多い人の一部は、自分のペットを連れていくことを選ぶかもしれない。米ホテルブランドのキンプトン・ホテルズ(Kimpton Hotels)は、「ドアを通れるペットは歓迎する」との方針を掲げており、新たな施設の設計時には毎回請負業者との間に興味深い交渉が起きそうだ。

しかし、自分のペットを連れてくることができない人にとっては、ますます競争が激しくなるホスピタリティー業界においてこうした選択肢が誰もが欲しがるアメニティーであり、呼び物かもしれない。

翻訳・編集=出田静

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