持続可能なワークライフバランス実現のためのレシピ

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ほんの少しずつでも、日常生活における複数の面で変化を起こすことができれば、人生を大きく前進させる結果につながるはずだ。重要なのは、その大きな変化を持続させること。だが、そのために必要なものとは何だろうか?

とても簡単なことばかりだ。ただ、実行するにはある程度の努力が必要になる。より良いワークライフバランスを実現し、持続させていくためのレシピに必要と考えられる“材料”は、次の5つだ。

1. 目標設定と定期的なチェック

まずカギとなるのは、最も基本的なことだ。自分とパートナーにとって持続可能なライフスタイルとはどのようなものかを明確にすること。そして、その実現につながる生活ができているかを定期的にチェックすること。

実現度が95%未満なら、何かを変える必要があるということだろう。例えば半年に一度、それぞれの仕事について、そしてお互いが生活の中で何を犠牲にしているかについて、話し合ってみてはどうだろうか。どこにどのような調整が必要なのか、明らかにできるはずだ。

2. 必要なサポートを得る

米国では働く女性の81%、男性の56%が共働きだ。それでも異性カップルの場合、育児や家事の大半を担うのは女性だ。「家事のすべて、または大半を自分がこなしている」という女性は54%、男性は22%となっている。世帯の主な稼ぎ手だという人に限定した場合でも、その割合は女性の場合43%、男性のわずか12%だ。

重要なのは、有料のサービスを利用する場合でも家族に頼むに場合でも、信頼して子供の世話を頼める誰かを見つけておくことだ。必要な支援は、そのときどきで異なるだろう。また、完璧な解決策はなかなか見つかるものではない。ただ、セーフティネットとなる何かがあれば、助かることは確かだ。

3. 睡眠の力を再認識する

より良いパフォーマンスのために、十分な睡眠が必要なことは間違いない。だが、意欲的な人がまず犠牲にするのが、多くの場合において睡眠だ。ビジネスリーダーおよそ200人を対象とした数年前の調査では、十分な睡眠を取れない日が1週間に少なくとも4日あると答えた人は43%。少なくとも3日という人は60%近くに上った。

睡眠が十分に取れていないことは、仕事の質に大きな影響を及ぼす。例えば午前6時に起床し、真夜中ごろにまだ働いていた(活動している時間が17〜19時間になった)場合、パフォーマンスは血中アルコール濃度が0.05%のときと同レベルになる。これは、多くの国で超えれば飲酒運転とみなされる数値だ。起きている時間が20時間になれば、このレベルは0.1%にまで上昇する。適切な意思決定や意思疎通ができる状態とは言えないだろう。
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編集=木内涼子

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