暑い夏に見舞われる北国
スウェーデンは昨年、5月と7月の気温がそれぞれ史上最高を記録し、通常の気温を10度余り上回った。周辺地域では今年も気温が平均を超え、スウェーデン北部のマルクスビンサの町では7月末、スウェーデンの北極圏内地域では史上最高となる34.8度を記録した。同地域ではまた、森林火災が制御不能なほどに拡大する事態も起きている。
グリーンランドは先日、ドナルド・トランプ米大統領が購入の意思を示したことが世界中で注目されたが、住民はそれよりもグリーンランド島の大部分を構成する氷河と氷床が急速に解けていることに不安を募らせている。
スウェーデンの気象・気候センターの気象学者、マルティン・ヘードバリは、現在、世界での猛暑の発生率は1950~70年代に比べて100倍に高まっていると指摘。「北極圏と地中海地方の気温の差が縮まっている」と述べた。