境界線をあいまいにするボーダレス組織論

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私はリモートワークを中心とした人材事業を手がける「キャスター」という会社と、その子会社である「働き方ファーム」を通じて、これからの新しい働き方時代において「ボーダレス組織」という組織形態が必要だと提唱しています。

この聞きなれない「ボーダレス組織」とは何か? 簡単にご説明しましょう。

私たちは、働く場所や雇用形態、フルタイムかどうか、社内か社外かといった従来の組織における基準や境界をあえてあいまいにし、役割とゴール(目標)にフォーカスした会社運営を行う新しい組織の形を総称し、ボーダレス組織と呼んでいます。

ボーダレス組織がなぜ必要なのか。

私はリクルートでキャリアをスタートさせて以来、事業会社の人事責任者やHR事業に10年以上携わってきました。現在も中小企業やスタートアップを中心に100社以上の採用に携わってきましたが、採用市場のど真ん中にいるからこそ、社員だけを採用し育てるといった従来型の組織運営は、サステイナブルではないのではないか、と考えています。

具体的には「人口減少による慢性的な人手不足」と「働き方の自由化」という2つの大きなマクロ観点から考えた場合、今までの「採用至上主義」(外注より内製化の方が良い、社員が一番コミットしてくれるという前提に立った「採用」ありきでの組織運営の考え方をこう呼んでいます)を脱却しないと、組織運営のスピードが落ち、事業拡大のボトルネックになり得る時代に突入していると感じることが増えてきました。

慢性的な人手不足の結果、何が起きているか。

有効求人倍率は上がり続けていて、2018年では1.68倍。この内訳を見てみると5000名以上の大企業は0.3倍、逆に300名以下の中小企業は9.91倍ととんでもない格差になっています。

文=石倉秀明

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