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EVメーカー「ファラデー・フューチャー」 の車種(Photo by Ethan Miller/Getty Images)

資金難が報じられていた中国のEV(電気自動車)メーカー「ファラデー・フューチャー」に、新たな支援者が現れた。米ナスダック市場に上場する中国のオンラインゲーム企業「The9 Limited(第九城市)」だ。

ファラデー・フューチャーはThe9とジョイントベンチャーを立ち上げ、豪華EV車両の「V9」の販売を中国で開始する計画だ。V9はファラデーが以前から開発を進めてきた、SUV車両のFF91のコンセプトをベースに製造される。

ファラデーとThe9の2社は中国で年間最大30万台のEVを生産する計画で、V9の初期モデルを2020年には市場に送り出す意向だ。3月24日のファラデーの発表によると、The9は今回のジョイントベンチャーに、最大6億ドル(約665億円)を出資し、プロジェクトの株式の50%を取得。今後の事業展開に関し一定の支配権を得るという。

2014年にジア・ユエティン(賈躍亭)が創業したファラデー・フューチャーは、「中国のテスラ」と呼ばれ注目を集めたが、資金難に直面した。その後、2018年6月に中国のビリオネア許家印が率いる恒大集団(エバーグランデ・グループ)から、20億ドル規模の出資の約束を得て、難局を切り抜けたかに見えた。
 
しかし、その後の調整が難航し、ファラデーが恒大集団から受けられた出資は昨年末に8億ドル程度でストップしていた。さらに、同社がカリフォルニア州ハンフォードの工場で製造中だったFF91のプロトタイプは、2018年9月に炎上事故を起こしていた。

だが、ファラデーによるとFF91の製造は年内に最終段階まで進む予定という。また、The9からの第1回の500万ドルの資金注入で、直近のキャッシュフローの問題を改善し、外部からのエクイティによる資金調達も進めていくという。

1999年にオンラインゲーム事業を始動したThe9の時価総額は約1億ドルに達している。同社は中国で最も早い時期にゲーム事業を立ち上げ、世界的人気ゲームの「World of Warcraft」の中国での独占配信権を2009年まで保有していた。

The9は近年、ブロックチェーン領域での取り組みも進めている。

編集=上田裕資

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