起業家精神がある
転職して複数の企業で働くつもりだという人が多い一方で、Z世代は「自分には起業家精神がある」と考えている。高校生の72%は、いずれ起業したいという。だが、大学を卒業後すぐに起業したいと考えている人は、61%だった。
安定を望む
Z世代の69%は、ワークライフバランスを最重要視している。次に大切だと考えているのが、賃金と福利厚生だ。
興味深いのは、この世代が情熱を持てる仕事よりも、安定を望んでいるということだ。一方、ミレニアル世代は88%が、人生の成功は幸福度によって決まると考えている。
企業が取るべき態度は
企業やリーダーたちは、この若い世代にどのように対応していくべきだろうか。調査を行ったチームは、以下を提案している。
1. 双方向のコミュニケーションを重視し、頻繁にフィードバックを行う
Z世代の89%は、上司からのフィードバックを期待している。これに対応するためには、コミュニケーションが最も重要だ。
正式な形での評価を毎週行う必要はない。簡単なメールを贈ったり、デスクに立ち寄って話したりするだけでも、十分な効果があるだろう。重要なのは誠意だ。
2. 起業家精神を育む
Z世代の多くは、既存の米国企業で働くことは「代替案」だと考えている。理由の一つは、彼らが自分の創造性と起業家精神を活かしたいと考えていることだ。組織内においても力を発揮し、影響を及ぼすことは可能だと知ってもらうことが重要だ。また、スキルセットを向上させるためのプログラムも提供するべきだろう。
3. 力を与えてやる気を引き出す
離職率を高める最大の理由は、恐怖によって彼らを管理しようとすることだ。これは、どの世代にも当てはまる。
4. ソフトスキルの向上を図る
Z世代は管理職を目指す人が多い。キャリアの早い段階から、より良いリーダーになるのを支援するためのソフトスキル(共感力など)を身に付ける努力を促すことが重要だ。
5. 指導する
非常に強い野心を持つ一方で、この世代は指導してもらうことを望んでいる。目に見せ、教え、インスピレーションを与えることが必要だ。力を与えられたと思えば、彼らは信頼感を高め、より協力的になるだろう。