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大麻から抽出されるカンナビジオール(CBD)を含むオイル製品が、新たな大麻製品の市場を開拓している。

先日のアカデミー賞授賞式で、うさぎのぬいぐるみを散りばめた衣装をまとい登場したメリッサ・マッカーシーも、ハイヒールによる足の痛みを緩和するためステージに上がる前にCBDオイルを足にすり込んだと報じられた。

軽いこりや痛みの処置にCBD製品を使うのはマッカーシーだけではない。今年のアカデミー賞のギフトバッグにはCBD製品が多く含まれていたし、米調査会社ブライトフィールド・グループによると、CBDの売り上げは今後3年で220億ドル(約2兆5000億円)を超えるとされている。

その成長の多くは、健康・ウエルネス製品としてのCBDの新たな地位からもたらされるものだ。CBDオイルは痛みや炎症を緩和し、消費者に全般的な幸福感を与える。CBDには、テトラヒドロカンナビノール(THC)のように向精神作用はない。大麻は最近まで、医療・娯楽目的で使うものと認識されていたが、CBDのおかげで現在は第3のカテゴリー「ウエルネス」が出現している。

CBD市場が成長すれば、娯楽用のTHC製品を導入する下地ができる。大麻企業は、CBDを通して小売企業との関係構築や消費者のブランド認識改善に取り組むことで、THCが解禁され次第自社のラインナップにTHC製品を加える準備ができる。

現在、CBDはフェースクリームやバスボム、メーキャップや多くのペット商品に使われている。CBDには頭痛や関節痛の緩和、不安や肌の状態の改善、体のあらゆる部分のリラックスや若返りなどさまざまな効果があるとされているし、痔(じ)や生理痛の緩和効果さえ期待できると言われている。

ウエルネス市場で特に大きいのが食品分野だ。CBDはスーパーフードとして、蜂蜜やサラダのドレッシング、焼き菓子、スナック、飲み物などに使用されている。

CBDが大きな人気を博す中、消費者製品・メディア専門家のマーサ・スチュワートは先日、キャノピー・グロースと提携してCBDを使用した新たなライフスタイル商品をデザイン・生産することを発表した。まずはペット用品から始め、その後人間用の商品を導入する計画だ。

医療用大麻企業のティルレイ(TIlray)も先日、オーセンティック・ブランズ・グループと大麻製品を開発・販売するため1億ドル(約110億円)の契約に合意した。同社は、アサ(麻)由来のCBDを使った足用クリームやミント菓子などを全米の小売店やモールで販売予定だ。また、コロナビールを製造するコンステレーション・ブランズやタバコ大手のアルトリアも、CBD市場に数十億ドル規模の投資を行っている。

翻訳・編集=出田静

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