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ナッパレザーのフェットゥーチェを編み込むのにイタリアの熟練した職人技をもってしても製作に丸2日を要するという、新作のMAXI CABATトートバッグ

2018年、17年ぶりにクリエイティブ・ディレクターの交代を発表したボッテガ・ヴェネタ。よりモダンに洗練された新作バッグ、そして新銀座店オープンにより、注目が集まっている。

ホテルマンなどサービスに携わる者が時計や靴でゲストを値踏みするとは有名な話だが、鞄も持ち主の人となりを語る大切なアイコンのひとつ。とはいえ、ブランドのロゴを全面に押し出すようなデザインは、オケージョンによっては華美と捉えられることもあり、公私を問わぬパートナーとしては役不足かもしれない。その点、“控えめなラグジュアリー”を標ぼうするボッテガ・ヴェネタのバッグなら、安心して手にできるに違いない。
 
フェットゥーチェと呼ばれるレザーで作られたリボンを、すべて手作業で編み上げるというイタリアのクラフツマンシップが息づくイントレチャートはブランドの象徴。一見シンプルに見えながらも、「見る人が見ればわかる」ディスクリートなデザインは世界のエグゼクティブからも支持されている。
 
今年はそのイントレチャートに大きな変化が現れた。英国人デザイナーのダニエル・リーが17年ぶりに新クリエイティブ・ディレクターに就任し、彼の手掛ける最新作としてこの「MAXI CABAT(マキシ・カバ)」が発表されたのだ。

カバとは、ボッテガ・ヴェネタを代表するバッグだが、そのイントレチャートは4センチ幅のダブルフェイスのフェットゥーチェを使うことでイメージを大きくモダンに刷新。イタリアの伝統的なモードに革新をもたらした。
 
この新作の発売に先駆けた昨年12月、ボッテガ・ヴェネタは銀座に新フラッグシップをオープン。ビルの外壁にイントレチャートを模したメタルパネルをあしらった6階分のフロアは、新生ボッテガ・ヴェネタの世界を味わうのに申し分のないスペースだ。

控えめでありながらも品格を漂わせるバッグの存在感、上質な革のタッチ、職人技による丁寧なフィニッシュを、実際に見て、触れて、確かめてはいかがだろう。

文・構成=秋山 都 写真=竹浦康郎(AUOS)

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