ウェアラブル領域ではFitbitやサムスンのWithingsなど、多くのデバイスが既に睡眠の追跡機能を実装している。しかし、アップルウォッチはこの機能を実現できていない。
しかし、この状況に間もなく変化が訪れそうだ。確度の高いリーク情報で知られるブルームバーグのMark Gurmanが、アップルウォッチのシリーズ5に睡眠トラッキング機能が搭載されると述べている。シリーズ5は今秋のリリースが予想されているが、2020年にずれ込む可能性もある。
アップルは2017年に、ベッドに敷いて使うスリープトラッキング機器企業のBedditを買収していた。しかし、その後約2年が経過しても、アップルウォッチにこのテクノロジーは組み込まれていない。
Gurmanはアップルウォッチに、2020年までに睡眠トラッキング機能が搭載されると述べている。アップルウォッチの次期モデルには、立ち上げと同時に、もしくは発売後のアップデートでこの機能がもたらされることになりそうだ。
睡眠トラッキング機能の導入にあたり、課題とされたのはバッテリーの持続時間だった。しかし、Gurmanはアップルが将来的にアップルウォッチのバッテリー持続時間を延ばすことや、睡眠追跡機能を夜間の低消費電力モードに組み込む可能性を推測している。
ブルームバーグの記事は、アップルがクパチーノの本社で密かにテストを開始したことにもふれている。テストが開始されたのであれば、年内にこの機能を持つデバイスがリリースされることも想定できる。
睡眠トラッキング機能の搭載はユーザーに大きなメリットをもたらす。詳細な睡眠データをとることで、睡眠時間だけでなくレム睡眠の長さの把握も可能になり、健康管理面で大いに役立つことになる。
アップルは競合企業よりも洗練された形で、睡眠トラッキングをデバイスに落とし込むはずだ。この機能が現実になるのは、今秋発売のデバイスになるかもしれないし、来年までずれこむ可能性もある。
しかし、長年アップルウォッチに親しんできた人々にとって、睡眠トラッキング機能の実装が大きな前進と捉えられることは確実だ。