部下を困らせる3つのタイプの上司 うまく扱う方法は?

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2. いじめ上司

いじめ上司はあなたに難癖をつけ、他の部下の前であなたを叱り、怒鳴りつける。あなたは上司のオフィスの前を通るだけで、身がすくむ思いをする。いじめは対面、あるいは電子メールで行われる。どちらにしろ、この上司の下で働くのが嫌でたまらず、早く退職したいと思っている。

解決策

冷静さを失わないこと。いじめの“発作”が終わるまで待つことだ。上司に長々と怒鳴られている最中には、絶対に反論しないこと。その代わり、怒鳴られた日から数日たち、落ち着いた頃を見計らって上司のオフィスのドアをたたき、話をしたいと伝える。怒鳴られたときのことを話し、その状況でどのように感じたかを上司に伝えること。

時には自分の行動について意識させられるだけで、いじめ上司の怒りが弱まることもある。後ずさりしてはいけない。相手に自分がいじめられている、けなされていると感じていることや、上司の行いをプロフェッショナルな行動だと思っていないことを理解させる。

いじめがグループメールで行われたのであれば、すぐに反論したい気持ちをこらえよう。冷静になって画面を閉じ、メールを書く。それを下書きフォルダに保存し、24時間後にもう一度見直して、できる限り中立に聞こえるようにする。メールでは、自分を擁護しつつもプロフェッショナルな姿勢を保つこと。

3. ナルシシスト上司

ナルシシスト上司は、最初のうちは部下の成長を気に掛けているように見えるため、部下の人気を得る。しかし若手が育つにつれ、ナルシシストの本性が表に出るようになる。上司はもはや、部下の意見を評価していないように見え、「ノー」という答えが頻繁に出るようになる。まるで、部下の成長を阻止しているようだ。

解決策

自分自身でやる気を見つけ、他者に良い印象を与えることに注力すること。上司からの敵意が完全に自分に向く前に、他チームや部署に移動できるかもしれない。自分に追加の仕事を課し、全社向けのソーシャルメディアの支援などさまざまな援助を申し出ることで、自分の存在感を高め、他者に認識してもらう。現在の部署を去ることが必要になるため、それに向けて脱出経路を念入りに計画すべきだ。

自分が制御できるのは自分の行動だけだ。上司がどれほど難しい人でも、それは今後も変わらない可能性が高い。あなたはキャリアを通し、あらゆるタイプの上司の下で働き、さまざまな課題を経験するだろう。こうした異なるタイプの上司への対処法を学ぶことで、自分のリーダーシップスタイルを育て、長期的に成功を収めることができるはずだ。

翻訳・編集=出田静

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