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2018.12.28

「昆虫、代替たんぱくの関連領域に注目。昆虫産業元年にしたい」|ムスカ流郷綾乃 #2019を読む

ムスカ 流郷綾乃

メルカリ、ラクスルの上場。そして国内スタートアップの買収件数が過去最高を達成するなど、何かとニュースの多かったスタートアップ業界。

起業家たちは2018年をどのように捉え、2019年のトレンドをどのように予測しているのか。今回、Forbes JAPAN編集部は起業家に向けてアンケートを実施。2018年の事業の手応え、そして2019年の展望を伺った。

ビジネスの流れを感じる1年に

──2018年はどのような年だったでしょうか? 今年を振り返ってみて、事業の手応を教えてください。

私たちのビジネスの流れを感じる1年でした。キーワードとして、「SDGs」などが叫ばれるようになってきました。世界に目を向けると、食糧危機が間近に迫ってきており、たんぱく質危機の具体的アクションがさまざま行われるようになってきました。

私たちのビジネスの意義を理解し、応援者が増えており、私たちへの期待も大きく膨らんできていると実感できた1年だったと思います。

2019年は「昆虫産業元年」と言われるように

──2019年、事業をどう成長させていきたいと考えていますか?

いよいよ、大型パイロットプラント(日量100トン処理)を着工できます。

すでに商社などのアライアンスも始まっており、本格的な社会実装がスタートします。私たちに期待されている役割は大きいので、このプラントでしっかり結果を出し、あとから振り返ったときに「昆虫産業元年」と言われるようにダイナミックな動きをしていきたいです。

──2019年、個人的に期待している領域などはありますか?

先ほど「昆虫産業元年」と言いましたが、昆虫のほか、代替たんぱくに関連する領域には大きな期待を寄せています。その領域が成長していくことで、食糧危機やたんぱく質危機といった課題が解決されていき、将来的に社会全体を支えると信じています。


流郷綾乃◎1990年生まれ。中小、ベンチャー企業の広報として活躍後、フリーランスの広報として独立。スタートアップや大企業に対し、ブランディングからマーケティングまで 一貫した広報戦略コンサルティングを提供。その後、PR、営業、マネジメントなどの共通課題が「関係性創造」であることに気付き、自らを「リレーションズクリエイター」と再定義。同活動に注力し、パラレルワーキングを実践中。ムスカ代表取締役 暫定CEO。

構成=新國翔大 写真=ムスカ提供

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