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長年勤め上げたタグ・ホイヤーから、昨年ブルガリ・グループの最高経営責任者に就任したジャン-クリストフ・ババン氏。ラグジュアリービジネスを知り尽くした氏は、130周年を迎えた名門ブランドをどこへ導こうとしているのか。


――これまでプロクター・アンド・ギャンブルからヘンケルまで、一流企業でキャリアを積んだババン社長ですが、ブルガリのコア・コンピタンス、独自性はどこにあるとお考え
ですか?
ババン:ブルガリには、次の4つのコア・コンピタンスがあると考えています。第一に、ブランドのヘリテージが、創業の地であるローマの歴史や文化と密接なつながりを持っているということ。2,700年続く芸術の都としての歴史から、ブルガリはいまもインスピレーションを得ているのです。
 2つめに、決して過去のものを再現するだけでなく、そこに常に斬新なデザイン・アイデアを重ね合わせてきた、パイオニア的な精神と姿勢を挙げることができるでしょう。
 3つめは、時を経ても色褪せることのないデザイン・アイコンを生み続けているということ。50年前にデザインされたものも、いまなお色褪せることなく、進化を加えながらつくり続けられているのです。
 そして4つめとして挙げたいことは、ほかでもない、その卓越した品質に尽きます。ジュエリーにせよ時計にせよ、あるいは革製品にせよ、私たちは最高品質の素材しか使いません。そしてその優れた素材に形を与えるのも、熟達した腕を持つ一流の職人に限られるのです。

――ブルガリは今年、130周年を迎えましたが、世界のトップブランドとして成長してこられた理由、その強みはどこにあるとお考えでしょうか?
ババン:揺るぎないルーツを持っていたところにあると、私は考えます。そしてそのルーツとは、創業者であるソティリオ・ブルガリと、創業地であるローマの存在にほかなりません。

 ギリシャ出身のソティリオが、ローマの地に移住してつくり始めたイタリアンジュエリー。地中海独特の風土的・文化的背景もあってか、そこにはフランスのものともイギリスのものとも明らかに異なる、大胆で鮮やかな色使いが、そして豊かなボリュームがありました。カラーストーンや貴石を独創的なセンスのもとに組み合わせた、人々をあっと驚かせるようなセンス―それが、ブルガリスタイルとして今日知られる独自のデザインであり、テイストだったのです。

――タグ・ホイヤーのCEOを10年以上務められていますが、スイスウォッチブランドを率いてきた経験から、ブルガリ事業へフィードバックできたノウハウやスキルなどはあったのでしょうか?
ババン:タグ・ホイヤーではクリエイティブの監修から製品の開発、製造にかかわるところまで広く見てきましたので、ここでもその経験をすぐに戦力として発揮することができました。(中略)

――今年はブランド創立130周年ですが、どのような記念事業を予定されているのでしょう?
ババン:創業の地であるローマ・コンドッティ通り10番地にある本店の改装と、ランドマークとして親しまれているスペイン広場の改修に取り組んでいます。これはローマを本拠地に、ローマからインスピレーションを得てジュエリーをつくってきた歴史に対する感謝の気持ちから始まった事業であり、この街に少しでも恩返しをしたいという私たちの願いに端を発しています。

 そして白眉となるのが、130周年を記念した「ビー・ゼロワン」の華麗なリングや、ブランドのアイコンとして知られる「セルペンティ」を讃えるハイジュエリーピースなど、さまざまなスペシャルコレクションの発表でしょう。ユニークなところでいえば、「オペラ・プリマ」という世界で最も美しい香水を発表しました。ヴェネチアのガラス細工の巨匠ベニーニが、古代ローマ時代の容器アンフォラをモチーフにつくったボトルには、25カラットを超えるダイヤモンドのほか、4.45カラット以上のアメシストなど色とりどりのジュエリーが飾られ、20万ユーロ( 約2,770万円 *1ユーロ=138.5円で計算)の価格が付けられました。こうしたブルガリ独自の審美眼とクリエイティビティを記念する作品を発表することで、今後の130年に向けて、さらなる飛躍が促されることを、私自身切に願っています。

(中略)

――最後に、これからの抱負をお聞かせください。
ババン:ブルガリは、イタリアの芸術文化をとても強く象徴しているブランドです。私自身、実は半分イタリア人の血を引いているので、そういう意味では、いまのポジションに責任と同時に運命すら感じています。ブルガリという卓越した芸術文化に貢献し、それを進化させていくというところで、自分のベストを尽くしていきたいと願っています。

大野重和

 

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