10万ドル以上の年収を稼ぐフリーランサーや、高収入の副業に従事している人が習慣的に実行していることを調べてみると、専門的な能力に加えて、「絶対に必要なスキル」を持っているという共通点があることに気づくだろう。彼らはこれによって、より高い収入を得られるチャンスをものにしている。
これらのスキルは、ウェブ開発やデザインを学んだり、あるいは、オンラインマーケットプレイス「Etsy(エッツイ)」で販売するアートっぽいアイテムを作るといったことと比べると、ワクワク感や面白みに欠けるように思われるかもしれない。それでも、自分と家族のために、持続可能な追加の収入源を得るには、こうしたスキルはなくてはならないものだ。以下では、その中でも重要なものを3つ紹介しよう。
1. ストーリーを語る能力
ストーリーを語る能力は、ベストセラー作家のみが必要とする技ではない。真の意味でのインパクトをもたらし、「自分はこの仕事にぴったりの人間だ」ということを他者に納得させたいと考える人なら誰もが、ストーリーを語るスキルを身につけるべきだ。ストーリーを語るスキルがあれば、語り手とオーディエンスの結びつきが促され、自らのメッセージを情熱と共に浸透させることができる。これは、見込み客の財布のひもを緩め、こちらが売り込んでいるサービスや製品を買うよう説得するのに役立つはずだ。
ストーリーを語るスキルは、フリーランサーとして抜きん出るためにも必須の要素だ。良いストーリーは、当人の個性やパーソナルブランドの確立に役立つ。さらに、広告コピーや、製品やサービスの紹介文にストーリーを織り込むこともできる。
例えば、Etsyで手作り品を売っている人なら、自作アイテムの詳細なデータだけでなく、これらのアイテムを毎日作る上でのバックボーンになっている、自らのブランドやミッションの裏話を織り交ぜて紹介すると良いだろう(中には、思わず読み手の涙を誘うストーリーもあるはずだ)。
「自分には、人の心を打つような、広く伝えたい物語はない」と思う人もいるかもしれない。しかし、販売中の製品やサービスが、顧客の生活における困りごとをどう解決するか、というストーリーを提示するだけでも、マーケティングの一環として使うには十分効果的だ。そうしたストーリーがある自営業者は、見込み客に共感を呼び起こすことができる。