スウィフトは今年5月8日から10月6日までの間に、米国で38公演を行っており、チケット売上は2億6610万ドル(約300億円)に達した。これは、約30年前にビルボードが米国のツアー収入のデータ集計を開始して以来、最大の売上だ。
これまで最大の売上を記録したのはローリング・ストーンズが2005年から2007年にかけて実施した、A Bigger Bangツアーだった。しかし、ストーンズの公演数が70だったのに対し、スウィフトは38公演で今回の記録を達成した。
スウィフトは既に女性アーティストとしては最高額の米国のツアー収入記録を達成していた。彼女の「1989」ツアーは米国で1億8150万ドルを稼いでいた。フォーブスは今年の「音楽業界で最も稼ぐ女性アーティスト」ランキングの2位にスウィフトを選出し、2017年6月から1年間の収入は推定8000万ドルとされた。
首位はケイティ・ペリーで推定収入は8300万ドルだったが、ここには「アメリカン・アイドル」の契約金、2000万ドルが大きく寄与していた。スウィフトが2019年の同ランキングでトップに立つのはほぼ確実とみられる。
今回のツアーでスウィフトは女性を主要メンバーに据え、サポートアクトはカミラ・カベロやチャーリーXCXらが務めた。今回のツアーは世界各地で動員記録を塗り替えた。スウィフトはニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで、3夜連続ヘッドライナーを務めた初の女性アーティストとなり、マサチューセッツのジレット・スタジアムを3夜連続でソールドアウトにした初の女性にもなった。
また、アイルランドにおいても、ダブリンのCroke Parkで2回ヘッドライナーを務めた史上初の女性となった。
ビルボードによると、ここ10年のツアー収入ランキングで、スウィフトは他の有名アーティストらを大きく引き離し、1位に立っている。スウィフトのツアー収入は、これまで累計6億8770万ドルに達し、2位で5億4770万ドルのケニー・チェズニーを1億4000万ドル、上回っている。3位はU2で約4億7000万ドル。4位はルーク・ブライアンで約3億5000万ドルとなっている。