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クアルトリクスCEO ライアン・スミス(Photo by Steve Jennings/Getty Images for TechCrunch)

米国ユタ州発のユニコーンの中で、最も有力な1社と評されるクラウド企業「クアルトリクス(Qualtrics)」は10月19日、米国証券取引委員会(SEC)にS-1申請書を提出した。同社はIPOで2億ドル(約226億円)の調達を目指している。

ナスダック上場を目指すクアルトリクスのティッカーシンボルは「XM」になる見込みだ。IPO価格の目標値は、申請書では触れられていない。

クアルトリクスは、オンライン上でのアンケート作成など、顧客や従業員からのフィードバックをトラックするためのツールを提供している。ライアン・スミスCEOは、同社のサービスを「エクスペリエンス・マネジメント」と呼び、ティッカーシンボルの「XM」はこれに由来する。

売上高は、2017年が対前年比52%増の2億8990万ドルだったが、2018年は上半期だけで1億8420万ドルに達した。年間ベースに換算した成長率は127%だ。純利益は、2016年が1200万ドルの赤字だったが、2017年には260万ドルの黒字だった(同社は、申請書の中で2018年は再び赤字に転落する見込みであると記している)。

スミス以外の創業メンバーには、彼の弟で現社長のジャレド・スミスと、父親で取締役のスコット・スミスが名を連ねる。3人合わせて全株式の45%に当たる1億7760万株を保有しており、議決権ベースでは48.2%を保有する。スミス家は、2017年初めに7500万ドル相当の株式を売却している。

他の株主には、アクセル・パートナーズ(保有株式数6400万株、持株比率16%)、Insight Venture Partners(保有株式数6000万株、持株比率15%)、セコイア・キャピタル(保有株式数3900万株、持株比率10%)が含まれる。3社とも昨年、株式を買い増ししており、それぞれ5900万ドル、9100万ドル、400万ドルを追加出資している。

クアルトリクスは2002年にユタ州で設立され、当初は大学教授が学生にアンケートを取るためのツールを提供していた。同社の直近ラウンドでの評価額は27億ドルで、IPO後の時価総額はそれを大きく上回ると予想されている。創業メンバーの持株比率が比較的高いのは、ユタ州のユニコーンに共通する特徴だ。クアルトリクスは、創業メンバーの持ち分が大きく希薄化しない規模に達するまで外部から資金を調達せず、自己資金だけで事業拡大を図ってきた。

編集=上田裕資

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