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2018.10.24 07:30

ウェブ調査支援のユニコーン、米「クアルトリクス」がIPO申請

クアルトリクスCEO ライアン・スミス(Photo by Steve Jennings/Getty Images for TechCrunch)


全米上位100社の4分の3が利用中
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クアルトリクスは4月にスタートアップ企業の「Delighted」を買収し、8月にはIPO準備のために投資銀行と交渉を行っていると報じられた。Delightedを買収した際、スミスは「大手企業や人気ブランドからスタートアップまで、あらゆる顧客のカスタマーエクスペリエンスを強化できることはとてもエキサイティングだ」と述べていた。

クアルトリクスによると、「エクスペリエンス・マネジメント」の市場規模は440億ドルだという。顧客企業は、同社のツールを利用することでユーザーの最新トレンドや従業員の不満を発見することができる。

現在の顧客数は9000社に達し、全米売上高ランキングの上位100社のうち、4分の3がクアルトリクスのサービスを利用している。申請書類によると、2018年上半期の売上高のうち、22%は米国外で稼ぎ出したという。
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ユタ州発のユニコーンでは、5月にエドテックの「Pluralsight」が、6月には経営管理プラットフォーム企業の「Domo」がIPOを果たしている。クアルトリクスを含む3社のCEOは仲が良く、3人ともフォーブスが毎年発表しているクラウド分野を代表する100社リスト「クラウド100(Cloud 100)」の常連だ。

彼らはユタ州の「シリコンスロープ(Silicon Slopes)」に多くの人材や投資を集め、シリコンバレーに次ぐクラウドコンピューティングの集積地育てようと協力し合っている。同じくユタ州に本拠を置く「InsideSales.com」は、9月にマイクロソフトから評価額16億ドルで3500万ドルを調達し、Domoの社長を引き抜いてCOOに迎え入れた。

Domoは投資家から成長性を疑問視されており、現在の時価総額は5億ドルを下回っている。一方、Pluralsightの時価総額は36億ドルとなっている。

スミスは、2017年のインタビューで次のように語っていた。「全てのスタートアップには、素晴らしいことを成し遂げるチャンスがある。我々は、後から続く企業に与える影響力の大きさをよく理解している」

編集=上田裕資

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