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asharkyu / shutterstock.com

グーグルとフランスの通信企業「オレンジ」は先日、2020年の完成を目指す米仏間の海底ケーブル「デュナン(Dunant)」の敷設にあたって、提携を結んだと発表した。

デュナンの全長は6600キロに達し、米国のノースバージニア地域の大西洋沿岸とフランスを結ぶことになる。2020年にこの海底ケーブルが完成すれば、オレンジは秒間30テラバイト以上の通信容量を確保することになる。

オレンジによると、米国と欧州大陸の間ではここ数年、通信データ量が急激な上昇を遂げており、同社は海底ケーブルでその需要に応えたい意向だ。

デュナンという名前は、赤十字の創設者でノーベル平和賞の最初の受賞者として知られるアンリ・デュナンの名前からつけられた。米国とフランス間の海底ケーブルが新設されるのは、15年ぶりのことになる。

オレンジのCEOで会長のステファン・リチャードは「海底ケーブルの重要性は見落とされがちであるが、デジタル世界において非常に大切な役割を果たしている」と述べた。同社はこれまで40以上の海底ケーブルに投資を行ってきた。

グーグルはこれまで比較的短距離な海底ケーブル、AlphaとBetaの建設に関わってきた。また、来年にはロサンゼルスとチリを結ぶ長距離海底ケーブルのCurieを、完成させる予定だ。過去にチリと米国をつなぐ海底ケーブルが敷設されたのは、20年近く昔のことだ。

独自の海底ケーブルを新設することにより、グーグルはクラウドサービスの品質を、より高めることができる。今回のデュナンの敷設により、グーグルのベルギーとバージニアのデータセンターが直接つながることになる。

グーグルはフェイスブックなどと共同で、米国とデンマークを結ぶ海底ケーブルHavfrue(デンマーク語で人魚の意味)の計画も進めている。また、NECと共同で、香港とグアムを結ぶ海底ケーブルの計画も進行中だ。

グーグルが初めて海底ケーブルに投資したのは2008年のことで、それ以降テクノロジー企業が同様な試みを行うケースが増えた。

2017年にはフェイスブックとマイクロソフト、スペインの通信企業Telxiusらが3社合同で、海底ケーブルの敷設を完了し、最大で毎秒160テラバイトの通信容量を実現した。このケーブルは米バージニア州からスペイン北部のビルバオを結ぶ、全長6600キロのものだ。

さらに、昨年10月には、フェイスブックとアマゾン、ソフトバンク、NTTコミュニケーションズらが、日米とフィリピンをつなぐ海底ケーブル、JUPITERを敷設する計画を明らかにした。このケーブルは2020年の東京オリンピックの前に、完成を予定している。

編集=上田裕資

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