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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

AVN Photo Lab / shutterstock.com

日本の国際競争力は昨年の8位から5位に上昇──。10月17日、世界経済フォーラム(WEF)が世界140カ国の経済的な競争力を比較した「国際競争力レポート」を発表し、今年のランキングが明らかになった。日本はアジアではシンガポールに次いで2番目の高評価となり、中国は28位だった。

日本が特に高く評価されたのは、ヘルス分野だ。健康寿命が長いことなどを背景にシンガポールなどとともに同率1位となった。そのほか、一人当たりの特許出願数に関する指標で1位になったほか、GDPに対する研究費で3位につけた。

この国際競争力レポートはWEFの年次調査だが、今年はIoTやビッグデータ、AI、ロボットなどの新しいテクノロジーが引き起こす「第4次産業革命」によって世界経済が大きく変容している点を重視し、評価方法を刷新したのが特徴だ。

新しい評価方法では、将来の競争力に影響を与える要素として、その国のアイデア創造や起業文化、開放性やアジリティなどを対象とし、各国の現段階での状況をスコア化した。98種類の指標を12の柱項目に分類し、その評価点から算出した「国際競争力指数」(GCI)でランク付けしている。

なお、12の柱項目とは、環境整備に関する項目(制度、インフラ、ICT活用、マクロ経済の安定性)、人材に関する項目(ヘルス、スキル)、市場に関する項目(製品市場、労働市場、財政制度、市場規模)、イノベーション・エコシステムに関する項目(ビジネスダイナミズム、イノベーション能力)からなる。

第4次産業革命の時代において、どの国が「高い競争力」を誇るのか。

総合スコアがもっとも高かったのが米国の85.6。以下、2位 シンガポール(83.5)、3位 ドイツ(82.8)、4位 スイス(82.6)、5位 日本(82.5)と続いた。

指標は0から100のスコアで評価され、100の状態になると理想的な国家や競争力の「先端」に位置していることを示す。20位までは以下の通り。

1位 米国 85.6
2位 シンガポール 83.5
3位 ドイツ 82.8
4位 スイス 82.6
5位 日本 82.5
6位 オランダ 82.4
7位 香港 82.3
8位 英国 82.0
9位 スウェーデン 81.7
10位 デンマーク 80.6
11位 フィンランド 80.3
12位 カナダ 79.9
13位 台湾 79.3
14位 オーストラリア 78.9
15位 韓国 78.8
16位 ノルウェー 78.2
17位 フランス 78.0
18位 ニュージーランド 77.5
19位 ルクセンブルグ 76.6
20位 イスラエル 76.6

世界の平均スコアは約60。エリア別の平均値で見ると、「ヨーロッパ・北米」がもっとも高く、70以上。「東アジア・太平洋地域」がすぐ後に続き、50後半から60の間に「中東・北アフリカ」「ユーラシア」「南米」「南アジア」といった地域が続く。「サブサハラアフリカ」が最も低く、50以下だった。

文=成相通子

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