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I cover self-care & supportive company cultures for working women.

NASAの女性宇宙飛行士、トレーシー・コールドウェル・ダイソン(Getty Images)

「セルフケア」がどのようなものかは、働く女性それぞれによって異なる。性格や仕事内容、さらには物質的な環境によっても変わる。では、地球から100キロ以上離れた無重力空間でのセルフケアとは、どのようなものなのか? 

私はこれを探るため、2回のミッションで計188日間の宇宙滞在経験を持つ米航空宇宙局(NASA)の女性宇宙飛行士、トレーシー・コールドウェル・ダイソンに話を聞いた。

セルフケア訓練は打ち上げのずっと前から始まる

宇宙飛行士は、ミッションに選抜された直後から過酷な訓練を始める。

「朝起きた瞬間から夜眠りにつくまでの全時間がこの訓練に捧げられている。技術的なことを学び、シミュレーションを行い、常に評価を受け、多くの情報を次々と学ぶため、訓練はとても厳しい。身体的な要素もあるし、さまざまなものに関して学ばなければならないことが多い」(コールドウェル・ダイソン)

NASAの宇宙飛行士にとって、セルフケアは飛行前訓練に欠かせないポイントだ。飛行士は、身体だけでなく精神的にも最高の状態でいる必要がある。現在の宇宙飛行ミッションは地球低軌道を超えることが多いため、飛行士が経験するフライト時間ははるかに長くなり、訓練におけるセルフケアの重要度は増している。現在、NASAには「行動保健チーム」なる専門グループさえ存在し、乗組員がミッションのプレッシャーや宇宙で待ち受ける急激な環境変化に適応できるよう支援している。

チームケアも欠かせない

NASAでは、セルフケアはチームケアによって補完されている。ミッションチームはロケット打ち上げから毎日、昼夜を共に過ごす。同僚やルームメートとして過ごすほか、時には非常に危機的な状況に共に立ち向かわなければならない。そのため、定期的に互いの状態をチェックすることが欠かせない。

「グループ内でのセルフケアは重要なこと。これは私たちが重要視するだけではなく、評価を受ける要素でもある。私たちは地球上でも、チームとして荒野で過ごすアナログな訓練行事を行い、自分自身や他の乗組員への理解を深めている。自分自身のセルフケアも同僚から評価を受け、グループの中で機能するために十分だったかどうかが記録される」(コールドウェル・ダイソン)

編集=遠藤宗生

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