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I write about job skills in the 21st-century workplace.

photo by getty images

おそらく皆さんは、仕事のオートメーション(自動化)によって人間の職が奪われるかもしれないという話を耳にしたことがあるだろう。でも、自分や周囲の人々が職を失うことはない──とお思いだろうか?

仕事のオートメーションと、それが労働者に対し与える影響については、さまざまな情報が飛び交っている。人々の見解は分かれており、一方では人類がこれまでと同じくオートメーションを乗り越え、仕事を奪われた労働者たちは新産業へと吸収されていく、とする見方がある。だが他方では、暗い将来を予見する声もある。

楽観的見解

オートメーション擁護派はしばしば、米国の農業を例として挙げる。1900年代初頭、機械化により農業の生産性は向上し、膨大な数の人々が地方部を去り、急成長する工業経済に労働力が必要とされていた都市部へと移住した。自動化が進んだ工場から多くの労働者が解雇されたものの、新興サービス業で職を見つけた。機械の登場により進められた工業化は、富を生んだ。

過去数世紀に渡り、オートメーションは大半の人々の生活改善に貢献してきた。現代では、以前より少ない数の農家が生産する豊富な食料品をより安価に入手可能となり、高度に効率化された工場で生産された自動車や冷蔵庫も多く流通している。また、ペットグルーミングから歯周病治療まで、人間のあらゆる要求に応じるサービス経済も発達した。私たちは今、これら全てを享受した上で、ほぼ全ての人が雇用を確保している状態にある。現代の急速なオートメーションの波も、同じように進むのかもしれない。

悲観的見解

一方で反オートメーション派は“仕事のない未来”を予測する。高学歴でテクノロジーに精通した人々が大きな成功を収める一方で、ロボットやソフトウエアが残りの人々の仕事を奪う、という見方だ。米コンサルティング企業ベイン・アンド・カンパニーのマクロ・トレンズ・グループが今年発表した報告書によると、現在存在する仕事の20~25%が2020年末までに消滅する可能性があり、特に大きな打撃を受けるのは中~低所得者層の労働者とされる。このシナリオに基づくと、人々の収入格差はより悪化し、今の中間層労働者は底辺へと滑り落ちる。

人間の創造力を見くびるな

ご覧の通り、これら2つのシナリオは全く異なるものだ。では、私の立場はというと、常にオートメーション擁護派だ。擁護派の見解は、ビジネスや科学などの分野において、人間の創造性が持つ変革力を認識している。

オートメーションは今ある仕事の多くを奪うだろうが、それ以外の仕事はどうだろうか? 今の私たちには想像もつかないような多くの仕事が、将来現れるだろう。そしてその多くは、イノベーションによって生まれる。

編集=遠藤宗生

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