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女性起業家のメリットや課題についての議論に参加した起業家たち(詳細は文末参照)

女性活躍推進法が成立して間もなく2年となる。同法は、大企業に対して女性活躍のための数値目標を盛り込んだ行動計画の策定・公表を義務付け、女性役員や経営幹部の登用を奨励している。一方、日本の女性役員の数は3%台で、10%以上を保つ先進諸外国との差は大きいままだ。

世界経済フォーラムが毎年発表している男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数」の2017年版報告書によると、日本は世界144カ国中114位、という惨憺たる状況だ。

では、日本社会で女性活躍を推進するために何が必要なのか? 

「女性起業家を増やすのが最も有効ではないだろうか」と語るのは、社会起業家で軽井沢で全寮制のインターナショナルスクール、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(UWC ISAK Japan) を運営する小林りんだ。小林は「大企業で“ガラスの天井”を打ち破るには労力も時間も必要。起業家となり自ら働きやすい職場を創る方が、圧倒的に効率がいい」と話す。

そこで8月上旬、小林と弊誌編集長の高野 真が発起人となり、女性起業家を増やし社会で活躍する場を広げるための議論の場が開かれた。高野が理事を務めるヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表の土井香苗、投資先でエシカルジュエリーの草分けHASUNAの白木夏子社長など、Forbes JAPANや高野とゆかりのある14人が集結し、女性起業家であるメリットや課題などについて話し合われた。

高野は冒頭、「社会課題をビジネスで解決するソーシャルアントレプレナーなど、女性起業家が目覚ましい活躍を見せている分野も多い。大企業で女性幹部を無理やり増やすよりも、女性起業家を増やす方が社会にとって生産的だ」として、女性起業家の支援に積極的に取り組む理由を説明した。


女性起業家らが集まり、議論する様子。

参加者からは、「時間の融通がきくので、意外と子育てがしやすかった」「子育てとの両立で、時間の効率的な使い方ができるようになった」といった意見がでたほか、「女性が社長を務めていることで、優秀な女性社員が集めやすい」「女性起業家が少ないため、様々な会合で覚えてもらいやすいという利点もある」という声もあった。

課題点としては、女性起業家を支援する投資家が少ないことや、「良妻賢母」をよしとする社会の風潮がまだまだ多いことなどが指摘された。

参加者の一人であるシナモンCEOの平野未来は最後に「女性起業家のポジティブな面を発信することで、より多くの女性に起業という選択肢があることを知ってもらいたい」とコメント。

「起業家でママというロールモデルが今までなかったが、今後つくっていきたい」という意見もあり、定期的に女性起業家の集まりを開催しながら、起業家志望の女性を支援したり、既に起業した女性の成功をあと押したりするプラットフォームの設立などを今後模索していく方針が決まった。



参加した女性起業家は下記の通り。

(メイン写真左上から時計周りに)
・眞鍋亮子|エンデバー ジャパン マネージングディレクター
・平野未来|シナモン CEO
・樋口亜希|Selan 代表取締役
・佐々木直美|青山花壇 代表取締役
・角田千佳|エニタイムズ 代表取締役社長
・中村多伽|taliki 代表取締役
・土井香苗|ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表
・マニヤン麻里子|TPO 代表取締役
・小林りん|学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事
・白木夏子|HASUNA 代表取締役
・古谷聡美|Clarity 代表取締役CEO

(上記以外の参加者、順不同)
・橋本真里子|ディライテッド 代表取締役CEO
・岡島礼奈|ALE 代表取締役社長
・山口絵里|FUN UP 代表取締役CEO

文=Forbes JAPAN編集部

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