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ボゾマ・セイント・ジョン (Photo by Greg Doherty/Getty Images)

創業者がNで始まる黒人差別用語を使用するというスキャンダルに見舞われた米ピザ店チェーンのパパ・ジョンズが、企業イメージ改善のため黒人女性実業家のボゾマ・セイント・ジョンと協力することが明らかになった。

エンデバー・グローバル・マーケティングの最高マーケティング責任者(CMO)に就任したばかりのセイント・ジョンは、同社を通じてパパ・ジョンズを支援する。セイント・ジョンはエンデバーに移る直前にはウーバーの最高ブランド責任者を務めており、それ以前はアップル・ミュージックやペプシコのマーケティング責任者も経験している。

パパ・ジョンズのブランドが最初に打撃を受けたのは、昨年11月。創業者のジョン・シュナッター前最高経営責任者(CEO)が、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手の抗議行動はビジネスにとってマイナスであり、同社の売り上げに悪影響を及ぼすとの考えを示し、物議を醸したことによるものだった。

この発言に激しい抗議の声が上がったことを受け、シュナッターはCEOを辞任した。だが今年6月、シュナッターが電話会議中に“Nワード”を使用したことが報じられると、さらに大きな批判が生まれた。これを受けパパ・ジョンズは現在、自社の傷ついた評判回復の必要性に迫られている。

セイント・ジョンとパパ・ジョンズとの協働については、うわべだけの取り組みだと疑う見方もあることは理解できる。苦境に陥った企業が、変革の顔として非白人の人物を前面に押し出す例は、過去にもあった。しかしこうしたやり方が問題となるのは、企業が長期的な変革につながる対策ではなく、表面上の多様性やインクルージョン(包摂性)を取り繕おうとする場合だ。こうなると、組織にとってネガティブな結果につながり得る。

多様性、平等、インクルージョンは、組織のトップから始まる。企業のリーダーシップの行動が好ましいものでなく、さらに閉鎖的で偏見を持った文化を助長しているとすれば、それは従業員の間に広まっていき、やがて企業文化として根付いてしまう。パパ・ジョンズにとって、リーダーの交代は新たな出発点となる。同社では経営陣のみならず、取締役会にも新たなリーダーシップが必要だ。特に重要なのが、女性や非白人といった少数派グループを企業幹部に迎えることだ。

編集=遠藤宗生

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