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米医療保険2位のアンセム(Anthem)は韓国サムスン電子の米国法人と遠隔診療サービスのアメリカン・ウェル(American Well)と提携し、加入者に提供する“バーチャル診察”サービスの拡充を進めている。

アンセムは先ごろ、自社と提携する保険各社の加入者に提供するサービスに、サムスンのアプリ「Samsung Health(サムスン・ヘルス)」の最新版で利用可能な「LiveHealth Online(ライブヘルス・オンライン)」の遠隔診療サービス「Ask an Expert(専門家に聞こう)」を追加したことを明らかにした。

該当する保険加入者は緊急性の高い症状がある場合を除いて24時間いつでも、米国内の有資格の専門医の診察を受けることができる。アメリカン・ウェルのテクノロジーを採用した同サービスは、ビデオチャットでの相談も可能だ。

米国では年齢を問わず、遠隔診療サービスを利用する人が増え始めている。米連邦議会がメディケア(高齢者向け公的医療保険)加入者の遠隔診療サービスの利用を保険の適用対象とする法案を含んだ予算案を承認したことから、高齢者を中心に今後、利用者はさらに増加すると見込まれている。

遠隔診療の利用拡大は、アメリカン・ウェルや競合相手のエムディライブ(MDLive)、テラドック(Teladoc)、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを通じて同サービスを提供する同業のスタートアップ各社の成長を、大きく後押しすることになるだろう。診療の利便性を高め、高額の費用がかかる緊急治療室や診療所の必要以上の利用を避けることができるとして、企業や民間保険会社はすでに、遠隔診療を受け入れ始めている。

サムスン・エレクトロニクス・アメリカの幹部は「Ask an Expert」サービスについて、「ユーザーがいつでもどこにいても、手元の端末で迅速に、かつ低料金で、優れた医療機関や保険会社にアクセスできるようにすることを目指している」と述べている。

また、「昨年開始したこのサービスは当初、かぜなどよくある症状で利用するユーザーが大半だった。だが、われわれがヘルスケア産業のリーダーたちとの関係を深めてきたことから、現在ではインフルエンザや高血圧、不眠症など、より高度な治療を必要とする症状での利用が増加している」という。

一方、アメリカン・ウェルの会長兼CEOはサムスンとアンセムとの提携について、「医療の質や選択肢、料金、利便性を犠牲にすることなく、診療の効率化を実現することが目的だ」と説明している。

編集=木内涼子

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