カナダ人ラッパーのドレイクの新アルバム「Scorpion」は7月、公開後1週間以内に10億再生を突破した初のアルバムになり、スポティファイとアップルミュージックの双方において、1日あたり最大の再生回数を記録していた。
「Scorpion」の楽曲の再生回数は、4月にラッパーのポスト・マローンのアルバム「Beerbongs & Bentley」が記録した初週7億再生の記録を突破していた。
今回の500億再生突破という記録はYoung MoneyやCash Money、Republicなどのレーベルを代表して「Republic Records Media」が発表した。
「Scorpion」は全米アルバムチャート「Billboard Top 200」で5週連続1位を記録しており、シングルの「In My Feelings」もシングルチャート「Hot 100」で4週連続1位になっている。ドレイクは2018年に入り合計23週、シングルをチャート首位に送り込んでいる。
今回の記録は個別のプラットフォームで確認された数字の合計だ。アップルは先月のインスタグラムの投稿で、ドレイクのストリーミング再生数が100億回を超えたと述べた。関係筋によると、スポティファイでの再生回数も130億回を超えたという。しかし、その他のプラットフォームでの再生回数を加えると、合計の再生回数はさらに上回ることになる。ドレイクの最近の人気ぶりを考慮すると、合計のストリーミング再生回数は500億再生をさらに上回ると指摘する音楽コメンテーターもいる。
ストリーミングからアーティストが得る収入はプラットフォームによって異なるが、関係者の多くは1再生あたり平均0.005ドルという指標を用いている。ドレイクは2018年のフォーブスの著名人の年収ランキング「Celebrity 100」で53位に入り、4700万ドル(約52億円)を稼いでいた。彼はツアー活動のペースを落としたため、2017年の9400万ドルから年収を落としていたが、「Scorpion」の勢いとともにツアーに出れば、再び年収ランキングの上位を狙えるはずだ。