このごろは男性の間でも脱毛が流行っているが、医療レーザー脱毛の後にかえって毛が濃くなる「硬毛化」という現象をご存知だろうか。女性では約11人に1人、男性ではなんと3人に1人の割合で発生すると言われている。
医療脱毛を専門とするクレストスキンクリニックは、本来「まれな副作用」とされてきた硬毛化だが、それは女性のデータに基づく推計であり男女差は十分に検証されてこなかったとして独自の調査を実施した。同院で医療脱毛を受けた318人(男性63人、女性255人)のカルテを調べたところ、硬毛化の発生率は女性で9.0パーセントだったのに対して男性は33.3パーセントと、女性の約3.7倍もの高い割合が示された。

また、硬毛化が複数の部位におよぶケースも男性のほうが2倍以上多かった。男性の場合、硬毛化が多く発生する部位は、背中、上腕、肩、女性は顔、首、上腕となっている。これまで顔に多く出るとされてきたが、男性ではむしろ体に多く見られることもわかった。硬毛化の原因はまだ解明されていないが、レーザーの刺激で引き起こされるとも言われている。男性は、体毛密度やホルモンの影響で女性とは異なる反応が表れる可能性があるということだ。
脱毛ブームによって脱毛サロンやクリニックが乱立し、「価格競争の中で技術水準や医療管理のばらつきが問題視」されているとクレストスキンクリニックは話す。硬毛化のリスクをきちんと患者に説明し、硬毛化が起きやすい部位ではレーザー出力の最適化や医療針脱毛を併用するなど適切な施術が行える技術があり、発生した場合には追加治療にもしっかり対応できるサロンまたはクリニックを選ぶことが重要だ。
紫外線を遮ることで硬毛化のリスクを減らせるとの報告もあり、医療レーザー脱毛を行った場合は「紫外線防御など予防策の検討も必要」だとクレストスキンクリニックは助言している。
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