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フォーブス ジャパン編集部 エディター

横浜DeNAベイスターズ アレックス・ラミレス監督

2016年:『WE PLAY TO WIN』
2017年:『THIS IS MY ERA.』
2018年:『VICTORY is within US.(勝利は我らの中にある)』

これはアレックス・ラミレス監督が横浜DeNAベイスターズの監督に就任以降、シーズンごとに打ち出してきたスローガンだ。監督1年目はとにかく目の前の試合に「勝つ」ことを目指したスローガンとなっているが、3年目となる今年は目の前の試合に「勝つ」ことは当たり前であり、さらにその先を目指したスローガンとなっている。

実際、ラミレス監督はこう言っている。「もう3位では満足できない」と。

2016年は球団史上初のCS(クライマックスシリーズ)出場、2017年には19年ぶりの日本シリーズ進出を果たすなど、横浜DeNAベイスターズはここ数年で飛躍を遂げている。最下位が定位置となっていたのは昔の話。ラミレス監督になってから「勝つチーム」へと生まれ変わった。

ビジネスに置き換えたら、成果を出し続けるチームになった横浜DeNAベイスターズ。「負け」のイメージが染み付いていたチームをラミレス監督はどう変革していったのか。

試合前のラミレス監督を直撃。彼の頭の中にあるチームづくりの秘訣を伺った。

まず、やるべきは選手の長所、短所を把握すること

──横浜DeNAベイスターズの監督に就任し、今年で3年目。チームは1年目でCSに出場、2年目で日本シリーズ進出を果たすなど年々、チームは強くなり、成績も向上しています。この3年間、チームづくりを行う上で心がけたことは何でしょうか?

チームづくりにおいて、最も重要なことは各選手の長所と短所をきちんと把握することです。その情報をもとにチームをつくり上げていきます。選手は何を得意としているのか、もしくは不得意としているのか。

チームの基礎情報を把握しておくことで、一軍だけでなく二軍とのコミュニケーションもうまくいきますし、勝つためにどの選手を起用し、どんな采配を振るえばいいのかも判断できるようになります。

──著書『CHANGE![チェンジ!] 人とチームを強くする、ラミレス思考』の中で、ラミレス監督は現役時代から筒香嘉智選手に「君は将来四番になれる」と声を掛けたり、アドバイスを送ったりしていたとありました。人の長所、短所を探すのがとても上手だな、と思ったのですが、いかがでしょうか?

選手の素質を見抜いたり、認識したりすることは得意だと思っています。当時、ファームで筒香を見たときも、彼が持っている打撃の素質を明確に見抜いた上で「将来4番になる」と思い、彼にそう言いました。

それは筒香だけではありません。桑原将志や山口俊(現:東京読売巨人軍)とは彼らがファームにいた頃から練習をサポートしながら、たくさん会話を交わしました。そうしたコミュニケーションを通じて彼らの長所、短所を把握することができたのです。

実際、彼らと会話して間違いなく将来、DeNAベイスターズを代表する選手になると思いました。ですから、自分が監督になった際、山口を「DeNAベイスターズのエース」と言いましたし、桑原は就任1年目のときから積極的に起用し、2年目にはレギュラーのポジションを掴みました。多くのファンは少し不思議に思ったかもしれません。しかし、私は彼らの素質を認識していたので、彼らの活躍を不思議に思ったことはありませんでした。



──ラミレス監督は昔から人の長所、短所を把握するのが得意だったのでしょうか? また、いつ頃からその才能が自分にはあると思いましたか?

日本に来る前から長所、短所を把握することが得意だったわけではありません。自分にその素質があると思ったのは日本に来てからです。東京ヤクルトスワローズでプレーした後、東京読売巨軍に移籍し、プレーし始めた頃から「この選手はここが良いから一軍でプレーしているんだ」ということが何となく分かるようになってきました。その頃から少しずつ、人の長所、短所を把握する能力が養われていったのだと思います。

東京ヤクルトスワローズでプレーしていた頃は私もまだ若かったので、「とにかく沢山プレーがしたい」という気持ちが強く、自分のことしか考えてなかったです。

しかし、東京読売巨人軍に移籍した頃は年齢もあがり、チームの中でもベテランになっていました。もちろん、ずっと現役でプレーできるわけではないので、その頃から将来のことも少しずつ考え始め、自分の中に「監督になりたい」という気持ちが芽生え始め、それぞれの選手の長所、短所を見るようになっていきました。

写真=小田駿一

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