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梅雨らしい雨空が続き、夏の日差しがますます恋しくなる、この季節。早く、汗ばみながら夏空の下でひんやりしたかき氷を食べたいものですね。ところが、夏の風物詩だったはずのそのかき氷が今、季節を問わず大人気なのはご存知でしょうか。

夏場は6時間待ちもあるという大行列。繁忙期には、店頭で名前を記入し順番待ち、さらには整理券制や予約を受け付けるお店も少なくないといいます。

例えば東京都・谷中の「ひみつ堂」は、このかき氷ブームを世に知らしめた存在で、昨年「1000円のかき氷を1日500杯売り続けられる理由」を書籍化したことでも話題を呼んでいます。品質から削り方までこだわり抜かれた氷と、春夏秋冬旬の食材を生かした手作りの蜜が魅力で、今や日本中からファンが押し寄せる人気店となり、冬でも1時間待ちがあり得るほどとか。

しかし、そんなかき氷の名店は少なくありません。日本一暑い街として有名な埼玉県・熊谷の「慈げん」は、整理券をとるため行列に並んでも、整理券にありつけないほどだと聞きます。

なぜ、これほど人気なのでしょう? 今回は、かき氷人気の現状を3つのキーワードで解説します。

「こだわり」で高級化

まず、「価値の再定義」。本来手に入れやすい物や本来安価な物をとことん追求し、高級品として改めてスポットライトを当てるというブームの生まれ方です。

「氷はただ水を凍らせたものなのでは」とか、「私が学生時代、学校帰りに食べたかき氷は本当に原価が低そうだったな」とか、最初は怪訝に思うのですが、たかが氷、されど氷。氷を侮ってはいけないのが今。そのお店でしか食べられないこだわりの氷を求めて、人が集まっているのです。

例えば前述の「ひみつ堂」が使用している氷は、日光・三ツ星氷室の天然氷で、店主が毎年氷室までわざわざ採氷に行くという熱の入れよう。

また、手動のかき氷機を使い、気温や湿度も考慮して氷の「削り方」にこだわるというのも、名店に共通する点のひとつ。天然氷の質と、その良さが際立つ削り方への追求が、ふっくら柔らかい氷の味わいを生んでいるようです。

蜜の妙による季節の超越

かき氷といえば「いちご」や「宇治金時」といったメニューが定番ですが、今は「ティラミス」や「焼き芋」といった変わり種など、目にも舌にも楽しい蜜が季節ごとに登場します。旬の素材がたっぷり使われているので、いつ訪れても新鮮。また、クリーミーなシロップが増えたことにより、サラサラといただける従来のイメージから一転、満足度の高いデザートとしての地位を確立させたように見受けられます。

文=山田茜

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