面接で重要な非言語コミュニケーション 避けるべき7つの動作

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求職者の間では、採用面接に向けて口頭での回答しか準備していない人があまりに多い。しかし、コミュニケーションの大部分は、言葉ではなく、話し方や非言語コミュニケーションに基づいている。さまざまな研究によると、人が伝えるメッセージのうち55%からなんと90%が、非言語コミュニケーションの影響を受けると推定されている。

そのため採用面接に備える際は、模擬面接をすることが重要だ。実際の面接をロールプレー方式で再現し、言葉だけでなく、話し方や身ぶりを練習する。ここでは、雇用主やリクルーターが嫌がる7つの非言語コミュニケーションを紹介する。

1. 面接官の空間に入ること

私の同僚のあるリクルーターはとてもリラックスした人物だが、彼女は自分の机に候補者が寄りかかってくることを嫌がっている。私はこの動作を問題だと感じたことはないが、リクルーターの友人らに聞いて回ったところ、同じような意見を耳にした。面接中に近づいてくる候補者について「ひどく不快」「個人的な空間を侵害している」「気に障る」などと言う人がいた。

こうした癖がある場合は、面接官の机から数センチメートルのところに見えない電気柵があると想像し、机から離れよう。

2. 自分の空間にこもること

他人の空間に入るのとは逆で、前かがみになったり腕を組んだり、背中を丸めたりと、自分の空間にこもってしまう人もいる。悪い姿勢でいると、プロフェッショナルな人物として見てもらうことは難しい。

肩を落として真っすぐ立ち、リラックスして腕は体の横、手は膝の上に乗せる。頭の高さは面接官と同じくらいに保とう。

3. アイコンタクトを避けること

頭の高さを面接官と同じにすれば、話すときにアイコンタクトをしやすくなる。アイコンタクトを保てば、自分や自分の発言に自信を持っていることが示せる。また、アイコンタクトは関係構築にも有効だ。面接は一方通行の会話ではなく、対話にすることが必要だ。

下を見てしまいがちな人は、「アイコンタクト」や「正面を見る」と書き込んだノートを膝の上に置き、面接官を見ることを思い出そう。話すときに目線がそれがちな場合は、面接官の質問をきっかけとしてアイコンタクトを取り、少なくとも質問されている間は目を合わせておく。

4. アイコンタクトのし過ぎ

アイコンタクトのし過ぎは、目を合わせないことよりも悪い。相手を見つめ過ぎると、攻撃的、ぎこちないなどの印象を与えてしまいかねない。面接官は居心地が悪くなり、それがアイコンタクトのせいだとも気づかず、あなたを単に不快な人物と考えてしまうかもしれない。

この癖があるときは、面接官の質問をきっかけとしてアイコンタクトを外すこと。質問への回答を始めたら、1~2文話した後に目をそらす。結論に差し掛かったら、また視線を戻せば良い。
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翻訳・編集=出田静

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