そのため採用面接に備える際は、模擬面接をすることが重要だ。実際の面接をロールプレー方式で再現し、言葉だけでなく、話し方や身ぶりを練習する。ここでは、雇用主やリクルーターが嫌がる7つの非言語コミュニケーションを紹介する。
1. 面接官の空間に入ること
私の同僚のあるリクルーターはとてもリラックスした人物だが、彼女は自分の机に候補者が寄りかかってくることを嫌がっている。私はこの動作を問題だと感じたことはないが、リクルーターの友人らに聞いて回ったところ、同じような意見を耳にした。面接中に近づいてくる候補者について「ひどく不快」「個人的な空間を侵害している」「気に障る」などと言う人がいた。
こうした癖がある場合は、面接官の机から数センチメートルのところに見えない電気柵があると想像し、机から離れよう。
2. 自分の空間にこもること
他人の空間に入るのとは逆で、前かがみになったり腕を組んだり、背中を丸めたりと、自分の空間にこもってしまう人もいる。悪い姿勢でいると、プロフェッショナルな人物として見てもらうことは難しい。
肩を落として真っすぐ立ち、リラックスして腕は体の横、手は膝の上に乗せる。頭の高さは面接官と同じくらいに保とう。
3. アイコンタクトを避けること
頭の高さを面接官と同じにすれば、話すときにアイコンタクトをしやすくなる。アイコンタクトを保てば、自分や自分の発言に自信を持っていることが示せる。また、アイコンタクトは関係構築にも有効だ。面接は一方通行の会話ではなく、対話にすることが必要だ。
下を見てしまいがちな人は、「アイコンタクト」や「正面を見る」と書き込んだノートを膝の上に置き、面接官を見ることを思い出そう。話すときに目線がそれがちな場合は、面接官の質問をきっかけとしてアイコンタクトを取り、少なくとも質問されている間は目を合わせておく。
4. アイコンタクトのし過ぎ
アイコンタクトのし過ぎは、目を合わせないことよりも悪い。相手を見つめ過ぎると、攻撃的、ぎこちないなどの印象を与えてしまいかねない。面接官は居心地が悪くなり、それがアイコンタクトのせいだとも気づかず、あなたを単に不快な人物と考えてしまうかもしれない。
この癖があるときは、面接官の質問をきっかけとしてアイコンタクトを外すこと。質問への回答を始めたら、1~2文話した後に目をそらす。結論に差し掛かったら、また視線を戻せば良い。