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ジャック・マー (Photo by Wang HE/Getty Images)

中国のアリババはイスラエルのテック業界への投資を活発化させている。5月30日、同社はテルアビブ本拠のGPUデータベースプロバイダ企業「SQream」の、2640万ドル(約29億円)のシリーズB資金調達を主導したことが明らかになった。

中国企業のイスラエルのハイテク企業向け投資熱は高まっており、「バイドゥ」や「テンセント」「中国平安保険」などの大手も盛んな投資を行なっている。

アリババはSQreamへの出資により、同社のアリクラウドを使用する企業顧客らの利便性を向上させようとしている。また、SQream側としても中国のエンタープライズ市場への足がかりを得ることができる。

SQreamの共同創業者でCEOのAmi Galは「当社は中国での現地パートナーを見つけるため、以前から調整を続けてきた」と述べた。Galと彼のチームは1年前から中国進出を念頭に置き、北京や上海、深センなどの各地を訪問し投資家と面談を重ねた結果、アリババの幹部と出会ったという。

SQreamは2015年に「Blumberg Capital」から740万ドルを調達し、SQLデータベースの増強を進めてきた。

アリババのデータベース事業部門のChaoqun Zhanによると、同社は今年2月からSQreamのシステムをアリクラウドに取り入れ、巨大なデータを低コストで分析する技術の研究を行なってきたという。

イスラエルはアリババが将来のEコマース事業の成長を見据え、ハイテク分野で最も期待を注ぐ国の一つだ。同社は既にコンピュータービジョン関連のスタートアップ「Visualead」を買収し、AR分野では「Lumus」や「Infinity AR」に出資を行なった。また、Eコマース向け検索エンジンの「Twiggle」やセキュリティ企業の「ThetaRay」にも出資している。

アリババ創業者のジャック・マーは先日、約30名の部下ら引き連れてイスラエルを初訪問し、現地のスタートアップ企業らと面談。「これからもっと多くのことをこの国でやっていきたい」と話していた。

アリババは2015年にイスラエルのベンチャーキャピタル「JVP(エルサレム・ベンチャー・パートナーズ)」と戦略的パートナーシップを結び、現地での投資活動を本格化した。同社は先日、イスラエルに研究拠点を開設し、今後は7カ所のR&D拠点を世界のテクノロジーハブに広げていこうとしている。

編集=上田裕資

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