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I write about leadership issues from a millennial perspective.

メットガラに出席したテスラCEO イーロン・マスクと歌手 グライムス(Photo by Jason Kempin/Getty Images)

米メトロポリタン美術館(MET)のコスチューム・インスティチュートはが毎年開催する資金調達イベント「メットガラ(Met Gala)」では、著名人が高価なファッションに身を包み登場し、翌日には誰が何を着ていたかの話題が盛り上がるのが恒例だ。

しかし、先週開催された今年のメットガラは違った。翌朝に話題になっていたのは参加者の服装ではなく、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が歌手グライムスのパートナーとして参加したことだった。

アスリートやモデル、女優が集結する同イベントにマスクが出席したことに、実業界では驚きが広がった。ただ一人そのことを気にしていないように見えた人物は、マスク本人だ。この出来事により、マスクほどの個性を持ったCEOがいかにまれかという点が改めて示された。

現代ビジネスの均一性

自らのセクハラ体験を告白する「#MeToo(私も)」運動や多様性に関する議論が高まる中で注目されるようになったのが、現代ビジネスの高い均一性だ。特に、伝統的な大企業は、従業員の均一性を高めようとする傾向が強い。

会社に属する期間が長ければ長いほど、社内の皆と似た人間に近づいていく──そんな自分の将来を思うと、ぞっとする人もいるだろう。平均値からの逸脱が褒められることはほとんどない。だが、逸脱に対してこれほどのスティグマが存在するのはなぜだろう? 会社が均一性に執着すれば、最終的にダメージを受けるのは会社そのものだ。

職場での均一性の「主犯」は伝統的な大企業であると思われがちだが、実はそうではない。スタートアップ各社は、自分たちが多様性を推進していると思い込みがちだ。確かに、スタートアップの企業文化は大企業に比べると気楽なものかもしれないが、多様性に優れているとは言い難い。

複数のスタートアップに勤めたことがある人ならば、スタートアップにはたいてい、男子学生グループと同じように優位な文化が一つ存在していることを知っているはずだ。つまりスタートアップも大企業と同様、非インクルーシブ(非包括的)と言える。それを最も顕著に反映しているのが、職場での服装だろう。

編集=遠藤宗生

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