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2018.05.02

北京でグラミー賞音楽フェスが開催、大物アーティストら熱唱

ワンリパブリック(Photo by Steven Ferdman/Getty Images)

4月30日、中国の北京でグラミー賞の名を冠した「グラミー・フェスティバル」が開催され、ファレル・ウィリアムスやワンリパブリックなどの大物アーティストらが3万人の聴衆を沸かせた。

このイベントを主催したのはグラミー賞の運営を行うレコーディングアカデミーだ。同団体でマーケティング主任を務めるEvan Greenは「中国は今後の音楽業界にとって非常に重要な市場だ」と述べた。

今回のフェスティバルは地元企業の「Bravo Entertainment」や「China Music Vision」と共同で開催された。

30日のライブでファレル・ウィリアムスは大ヒット曲「Happy」を歌い、ワンリパブリックは「Apologize」で会場を沸かせた。中国では先月、ブルーノ・マーズが上海のメルセデスベンツ・アリーナでコンサートを開き、チケットはソールドアウトになった。

近年は米中のアーティストらのコラボも盛んだ。2014年の第56回グラミー賞では中国人ピアニストのラン・ラン(郎朗)が、メタリカとステージで共演した。また、広東省出身でカナダ国籍の男性歌手、ウー・イーファン(別名、クリス・ウー)は今年のスーパーボールの関連イベントに、初の中国系のシンガーとして出演した。

レコーディングアカデミーは今後、中国でのグラミー賞の開催を視野に入れている。

「グラミーの名は世界中で認知されており、中国での開催により米中の相互的理解が深められる」とGreeneは述べ、テレビでのオンエアの機会も模索していると話した。

今回のフェスティバルの会場では「See You Next Year!」のサインが出口に掲げられており、来年もグラミー・フェスティバルが北京で開催されることはほぼ確実だ。

編集=上田裕資

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