このイベントを主催したのはグラミー賞の運営を行うレコーディングアカデミーだ。同団体でマーケティング主任を務めるEvan Greenは「中国は今後の音楽業界にとって非常に重要な市場だ」と述べた。
今回のフェスティバルは地元企業の「Bravo Entertainment」や「China Music Vision」と共同で開催された。
30日のライブでファレル・ウィリアムスは大ヒット曲「Happy」を歌い、ワンリパブリックは「Apologize」で会場を沸かせた。中国では先月、ブルーノ・マーズが上海のメルセデスベンツ・アリーナでコンサートを開き、チケットはソールドアウトになった。
近年は米中のアーティストらのコラボも盛んだ。2014年の第56回グラミー賞では中国人ピアニストのラン・ラン(郎朗)が、メタリカとステージで共演した。また、広東省出身でカナダ国籍の男性歌手、ウー・イーファン(別名、クリス・ウー)は今年のスーパーボールの関連イベントに、初の中国系のシンガーとして出演した。
レコーディングアカデミーは今後、中国でのグラミー賞の開催を視野に入れている。
「グラミーの名は世界中で認知されており、中国での開催により米中の相互的理解が深められる」とGreeneは述べ、テレビでのオンエアの機会も模索していると話した。
今回のフェスティバルの会場では「See You Next Year!」のサインが出口に掲げられており、来年もグラミー・フェスティバルが北京で開催されることはほぼ確実だ。