グローバルにおけるフェミニズムメディアの台頭

グローバルにおけるフェミニズムメディアの台頭


SNSマーケティングを追っていたらフェミニストに

私は就職活動のときに、女性だけが制服を着るような会社に驚き、「女性は最悪、一般職でもいいよね。結婚したらいいしね。」と言われることに嫌悪感を覚えました。今思えば、フェミニズムは若い頃から私の中に根付いていたように思います。

しかし、フェミニズムの思考も帯びたエンパワーメントメディアを立ち上げるに至ったのには、SNSマーケティングを日々追っていたことが大きいと実感しています。何百ものグローバル企業やメディアのSNSアカウントを追っていると、海外と日本のギャップがたくさん見えてきます。

例えば、ピンタレストやRefinery29などは、LGBTQパレードやWomen’s marchに出かけ、その様子をSNSで発信しています。ハッシュタグ#womensmarch の時には、多くの企業やメディアがこれに言及し、言及しなかったセレブが炎上します。

ジェンダーに限らず、ワークスタイルや家族のあり方など、海外と比べて後進的で、特に女性のキャリア形成においては、選択肢を狭めています。それなのに、海外のスタンダードとのギャップに、日本の女性たちはまだ気づいていないか、もしくは嫌悪感や違和感を抱きながらも、当然に受け入れるものだと思っているように感じるのです。

私は先日、日本の女性に向けたエンパワーメントメディア「BLAST(ブラスト)」を立ち上げました。固定観念に縛られず取捨選択できるミレニアルズとともに、自分たちの生き方を考えるコミュニティを形成したいというのがBLAST立ち上げの背景でもあります。

グローバルのスタンダードが日本のスタンダードにもなるときまで、こうしたメディアやオピニオンリーダーの登場は日本でも続くのではないでしょうか。そして、私もそれを強く望んでいます。

連載 : ミレニアルズとユースカルチャー
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文=石井リナ

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