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江原なおみ サイボウズ 広報

ブランクを乗り越え、時短や在宅勤務もしながら専門性を活かして働く。サイボウズの広報、江原なおみが体現しているのは、これから日本に必要になる“サステナブルな働き方”だ──。


16年にわたる専業主婦期間を経て、江原なおみが仕事に復帰したのは2016年のことだった。江原は、1993年に新卒でソニーに入社し、海外営業を経て、当時まだ発売されたばかりのVAIOのノートブックPCにかかわる業務を担当。業界の第一線に立ってキャリアを積んでいたが、00年、夫のイギリス赴任を機に退職する。02年に長男を出産した後、日本に帰国。その後も子育てに精を出す日々を送った。

「子どもが自分の手から離れ始めたころ、ふと、家族中心の人生を選ぶことで自分が社会から断絶されてしまったような寂しさを感じたんです」

次男が小学校に入ると、就職活動を開始する。江原が求めた条件は、子育てと両立するために時短や在宅で勤務できることと、ソニーで培ったコミュニケーション能力を活かせること。入社を決めたのは、05年から積極的に家庭と仕事の両立を提唱し、女性が働きやすい制度づくりに取り組んできたサイボウズだった。江原は、企業向けの広報として採用された。

仕事復帰後、子育ての経験が仕事上では強みになることを発見した。「子どもって理不尽だし、想定外の行動をするから、計画的に物事が進められない。その分、大人と働くのはなんて楽なんだろう、と感じています。出産前よりも、心に余裕を持って穏やかに人と接することができるようになりました。若手社員と話すのも楽しい。彼女らと話していると若者の感覚がつかめて、自分と子どもとの間にあったギャップが縮まりました」。

逆に壁となったのは、自分の体力と、子どもへの精神的なフォローだった。電車移動で朝9時に出勤し、日中は働いて帰宅後に家事をする。これが、想像していた以上に体力を消耗した。と同時に、母が家にいない時間ができたために、子どもが不安を感じ始めてしまった。体が丈夫だった次男が、江原の就職後、精神的なストレスで頻繁に高熱を出すようになった。

江原は、これらの問題を週に1〜2回は在宅勤務にすることで解決した。自分が家にいる日は、きちんと帰宅した子どもを出迎える。在宅で仕事をすることにより、余計な体力を使わないようにする。「仕事や職場のことを話題にできるから、子どもとの会話も増えました。子どもには、母としてだけではなく、社会人の見本としての姿も見せて行きたいと思っています」

<3つの質問>
1. 好きな言葉は?
「 日日是好日」

2. リフレッシュ法は?
半身浴をしながら心ゆくまで読書をすること、ストレッチ、ラジオ体操

3. 影響を受けた本は?
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』、司馬遼太郎『燃えよ剣』


江原なおみ(えはら・なおみ)◎1971年生まれ。大学卒業後、ソニーに入社。海外営業や、 VAIOに関わる業務を担当。2000年に退職して専業主婦に。息子二人の育児に専念する日々を送った。もともと帰国子女だったこともあり、英語が得意。ブランクを経て再就職する際には、「TOEICで満点をとる」と目標を立てて猛勉強し、見事990点を取得した。16年、サイボウズに入社。現在、企業向けの広報担当として、活躍している。

文=吉田彩乃 写真=帆足宗洋(Avgvst) スタイリング=石関淑史 ヘア&メイクアップ=大山美智

 

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