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変革は地方から始まる!

福井県鯖江市にあるITものづくり道場「Hana道場」には、4歳から74歳までが通っている。

世界的なグローバル企業や地元の企業など25社が支援するITものづくり道場「Hana道場(Hana オープンイノベーション道場)」は、福井県鯖江市にあります。

支援する企業のなかには、ビジネス向けソフトウェアの開発を手掛けるドイツの大手ソフトウェア企業SAPがあり、「Hana道場」は、そのSAPがドイツ、アメリカ西海岸のシリコンバレーに次いで、世界で3番目に開設を支援したイノベーションのためのファブラボです。世界的IT企業が関係しているためか、まだ開設2年ですが、多くのメディアに取り上げられ、全国各地から視察が来ています。

20歳未満は無料

4歳から74歳までが通うHana道場には、3Dプリンター、レーザーカッターが常設してあります。また、地元のIT企業「jig.jp」の福野泰介社長が開発した子ども向けパソコン「IchigoJam」(言語:BASIC)も10台以上常備してあり、いつでも自由に使うことができます。20歳未満は3Dプリンターもレーザーカッターもどれだけ使っても無料です。

誰かに教えてもらうのではなく、自分で考え、試行錯誤しながら成長して欲しいという思いから20歳未満は無料にしていて、子どもたちが自由にものづくりをできる場を創った結果、Hana道場に通う中学生と高校生が、オールHana道場産ロボット「さばえカニロボット」を開発するまでになりました。

「さばえカニロボット」を開発したのは、三崎雅史君(高校2年生)と永宮正陽君(中学2年生)で、ふたりとも「IchigoJam」と出合う3年前からプログラミングをはじめ、Hana道場にも開設当時から通っています。そして、道場にある器機を使ってロボットを開発し始めました。デザイン設計からプログラム作成まで、すべて自分たちでやりました。

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Hana道場から生まれた「さばえカニロボット」

まずCAD(コンピュータ支援設計)でパーツ図面を制作し、レーザーカッターでアクリル板をカッティング。一度でちゃんとカッティングできるはずもなく、レーザーの強さを調整しながら何度もやり直していました。基盤設計も自分たちでして、学校帰りにやってきてはせっせとハンダ付けをしていました。

「さばえカニロボット」は、センサーで地面の色を認識して、自動で動きます。プログラムを打ちこんだ「IchigoJam」とモーターやロボット本体の接続、電力計算、重量計算など、度重なるトライ&エラーを経て、ロボットの制御に成功。いよいよ動き出したときには、開発した本人たちはもちろん、その場にいた皆が「動いた!やったー!」と感嘆の声を挙げました。

去年の春頃から、何度も何度もHana道場に通い、「さばえカニロボット」を完成させたのが10月。その間、私も含めHana道場のスタッフは何も教えていません。場所を提供しただけです。

場所をつくって機会を与えるだけで、勝手に子どもたちは成長していきました。ここは、先生がいて教えてもらう教室ではなく、通ってくる人たちは、切磋琢磨して自分たち自身で成長していく場です。だから「道場」なのです。

文=竹部美樹

 

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