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Where tech meets art & design.

(Photo by Rachel Murray/Getty Images for Vanity Fair)

2018年のCESではEVメーカー「フィスカー(Fisker)」が2つの製品を発表する。1つは4ドアの高級EVセダン「Emotion」で、自動運転のためのLiDARがスタイリッシュに搭載されている。2つ目は1分間の充電で最大500マイルの走行が可能なソリッドステートのバッテリーだ。

創業者のヘンリック・フィスカー(Henrik Fisker)は「バッテリー技術の新時代」の幕開けだという。特許出願中のこのバッテリーは「携帯電話からスーパーEVまでのすべて」における充電に変革を起こすかもしれない。

2007年に同社を設立した後、破たんを経験したフィスカーにとっては、復活をかけた製品だともいえる。CESに向けて意気込むフィスカーに、EV業界の今後と、現行の自動運転車に足りないものについて聞いてみた。

──今年のCESの主要テーマは?

2018年のCESで最重要テーマと言えるのが自動運転だ。無数の企業が巨大で高額なLiDARをルーフに載せた自動車で試験を重ねており、公道を走っている姿も目にするようになった。次のステップは、どうやって人々が買いたいと思う自動運転車を作り上げていくかだ。

それに関連してIoTが爆発的に広がっている。すでに自動車を含む多くのモノがつながっており、今後も進んでいくことは間違いない。すべてがネットにつながり、スマートシティ化が実現する。

──米国人の大多数が自動運転EVを所有する日はいつになると思うか?

多くの人が新技術を取り入れることを躊躇する傾向にあるが、生活を改善できるデザイン性の高い製品を作れれば、普及に要する時間も短くなるだろう。ここには2つの課題がある。

1.一般向けに販売できる実用的で魅力的な自動運転車が登場するのはいつなのか。
2.自動運転車が人々の生活をどのように改善するのか。私は、高速走行中の需要よりも、渋滞の中での使用に需要があると考える。全自動のシャトルバスも大きな役割を担うはずだ。

──フィスカー社の製品の強みは?

ガソリン車よりデザイン性が高く、車内にスクリーン用のスペースが広くとれるようになっている。最先端を感じさせるデザインで、イノベーションを実現している。現行の一般的なEV車はデザインにエッジが足りない。フィスカーは先進的なデザインを追求した。

Emotionは4つのバタフライドアを持つがドアハンドルは付いていない。技術面の最大のハイライトは、「レベル4の自動運転」を可能にするクアナジー社のソリッドステートLiDARを採用していることだ。

また、当社が発表するソリッドステートのバッテリーは自動運転車だけでなく家電の未来をも変えるものだ。この分野のパイオニア的存在の「Sakti3」(現在はダイソン傘下)の共同創業者を含む科学者チームが特許を出願している。

この画期的技術は電極構造の3次元化を実現し、リチウムイオン電池の2.5倍のエネルギー密度を可能にしている。EVを一般に普及させ、小型家電の充電のあり方を覆すほどのブレイクスルーだ。

編集=上田裕資

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